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形態形成遺伝子の分子進化

研究課題

研究課題/領域番号 07265206
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関東京大学

研究代表者

西郷 薫  東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (50136454)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1995年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワードヘッジホッグ / ニトロ還元酵素 / フラビン還元酵素 / コンバージェンス / 試験管内進化 / 発光細菌 / 大腸菌
研究概要

本研究の主目的はhedgehogに端を発し、ハエからヒトに至るまで進化的に保存されていると推定される形態形成遺伝子カスケードの構造機能を明らかにすることである。又、副課題として、分子進化解明に明らかに寄与できる可能性があると推定されたニトロ及びフラビン還元酵素の構造機能と進化との関わりを明らかにすることである。本年度は、特に後者において大きな進展があった。発光細菌よりフラビン還元酵素及びその遺伝子を単離し、構造と基質特異性を明らかにした。さらに前者と30%のアミノ酸配列上の相同性のある酵素として大腸菌よりニトロ還元酵素と遺伝子を単離し、その基質特異性が、フラビンを別にするとフラビン還元酵素と類似していることを見い出した。またこの過程で、ニトロ還元酵素とフラビン還元酵素は、多くの酵素とは異なり、進化的にdivergenceではなくconvergenceにより形成されてきたことを見い出した。ニトロ還元酵素遺伝子にランダムに突然変異を導入しフラビン還元酵素遺伝子への試験管内進化の可能性を検討した。その結果、それが可能であることを初めて明らかにした、実際、両遺伝子間で最も保存性の低い領域での一アミノ酸コドンの変化(124F->S)によりニトロ還元酵素が比活性が発光細菌のフラビン還元酵素の3倍も高いフラビン還元酵素に変換された。更に、124FをS以外の任意のアミノ酸に変換しても強い活性が維持されることから、ニトロ還元酵素の124Fは、基質特異性を負に制御していること、即ち、フラビンの結合を邪魔することで進化的にニトロ還元酵素になったことが判明した。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Satoshi Ishimaru: "An intragenic tandem duplication of genomic DNA is responsible for the f3N mutation of Drosophila melanogaster" Proc.Natl.Acad.Sci.USA. 92. 2999-3003 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] Shin-Ichi Higashijima: "eagle,a member of the steroid receptor gene superfamily,is expressed in a subset of neuroblasts and regulates the fate of their putative progeny in the Drosophila CNS" Development. 122. 527-536 (1996)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] Hideaki Koike: "Crystsallization and preliminary crystallographic analysis of the major NAD(P)H:FMN oxidoreductase of Vibrio fischeri ATCC7744" Journal of Structural Biology. (in press).

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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