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ヒト上科霊長類のY染色体DNAの進化

研究課題

研究課題/領域番号 07265212
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関京都大学

研究代表者

竹中 修  京都大学, 霊長類研究所, 教授 (00093261)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1995年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワード分子進化 / DNA / Y染色体 / ホミノイド / 霊長類 / ZFY / ZFX / TSPY / PCR
研究概要

生物にとり次世代を残すということは、基本的に重要な営みであり、このため動物は多種多様な繁殖行動を進化させている。われわれヒトを含む霊長類の中では、ヒトに最も近いヒト上科霊長類の多様な繁殖構造が特徴的である。これらの霊長類では、対体重あたりの睾丸重量や造精能力に大きな差違がある。さてこれらのオスの形質のすべてがY染色体に依存するとはいわないまでも、そのトリガーとなっていることは確かであろう。実際欠失により無精子症を引き起こすY染色体DNA領域がヒトで同定されつつある。ヒト上科霊長類のY染色体DNAを比較し、ヒト上科霊長類からヒトへの進化をY染色体DNAから明らかにするとともに、それらの性的二型、造精能力等の繁殖様式との関連をも考察することを目的とする。
Y染色体上の各部位でヒトの配列による14組のPCRプライマーを合成し、ヒト上科霊長類で増幅の有無を試みた。SRY(睾丸決定因子)やZFX/ZFYのようにヒトからニホンザルまで増幅されるよく保存された領域や、SY61のようにヒトとチンパンジー、ゴリアでのみ増幅される領域、DYZ1のようにヒトのみが増幅される領域どさまざまであり、Y染色体上のそれぞれの領域がそれぞれの速度で進化していることが推測された。ついでヒト上科霊長類で、TSPY(睾丸特異タンパク質)遺伝子について塩基配列を決定比較したところ、予想されたことではあったが人に最も近いのがチンパンジー、ついでゴリラ、オランウータンの順となる様な系統樹が描け、現在の考えられている系統関係と矛盾はなかった。ついでこの遺伝子について、FISH法により染色体上の位置、重複状態を調べたところ、テナガザルのごく近縁種間で重複状態に大きな差違があることがわかった。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 竹中 修: "分子進化からみたマカカ属の種分化" 遺伝. 48. 30-34 (1994)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] T.Tanaka: "Estimation of phylogenetic relationships among Japanese brwn frogs from Mitochondrial cytochrome b gene." Zoological Science. 11. 753-757 (1994)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] S.Hayashi: "Molecular phylogeny of Gibbons inferred from Mitochondrial DNA seguemes : Prelininary Report" Journal Molecular Evolution. 41. 359-365 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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