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MHCにコードされる補体遺伝子群の分子進化

研究課題

研究課題/領域番号 07265225
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関名古屋市立大学

研究代表者

野中 勝  名古屋市立大学, 医学部, 助教授 (40115259)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1995年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワード補体 / MHC / メダカ
研究概要

哺乳類のMHCクラスIII領域には補体遺伝子C4,C2,Bfが存在し、このうちC2とBfは遺伝子重複の産物であり全域に渡る構造的な類似を示すが、C4は構造的には全く異なっている。しかしながらC4とC2は、分子集合を形成して古典経路のC3コンベルターゼとして働く機能的には密接な関係を有する分子である。MHC内におけるこれら遺伝子の連関は古典経路と呼ばれる新たな反応系の成立に必要であったという仮説のもと、補体系の発達に必須であった遺伝子重複と、その産物の一部とMHCとの連鎖の確立の時期を明らかにすべく、下等脊椎動物における解析を行っている。昨年までに両性類アフリカツメガエルよりBf、C4の_CDNAをクローニングし、それらの遺伝子がアフリカツメガエルのMHCに存在することを明かにした。そこで今年はより下等な脊椎動物である硬骨魚のメダカを用いて同様な解析を行った。
ヒトBf,C2間で保存されているアミノ酸配列に基づいて作成したプライマーを用い、メダカ肝臓RNAのRT-PCRを行ったところ、ヒトBf,C2と有意な類似性を示すただ一種類のクローンが得られた。これをプローブとしてメダカ肝臓_CDNAライブラリーより全タンパクトとコード領域を含むクローンを単離し、その塩基配列を決定した。推定された全アミノ酸配列は、ヒトBf,C2とそれぞれ35.3%,35.4%一致しており、どちらに対応するかは明確に決定できずメダカBf/C2と名付けた。メダカBf/C2遺伝子は1コピーのみ存在し、哺乳類のBf,C2遺伝子と完全に一致したイントロンの挿入位置を有していた。二種類の近交系メダカ間の多型を用いた連鎖解析により、メダカBf/C2遺伝子は第20連鎖群のSod遺伝子の近傍に存在する事が明らかになった。以上より硬骨魚はBf/C2遺伝子重複以前の段階にあることが示唆され、またこれまで存在が明確にされていない硬骨魚MHCの解析の手がかりが与えられた。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Y.Kato et al.: "Duplication of the NHC-linked Xenopus Complement B gene." Immunogenetics. 42. 196-203 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] C.Namikawa et al.: "Isolation of Xenopus LMP7 homologue:Strilorig alleic diversity and linkase to the NHC." J.Immunol.155. 1964-1671 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] M.Nonaka et al.: "Multiple isoforms of gvinea pig decay accelerating factor (DAF) generated by alternative splicing." J.Immunol.155. 3037-3048 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] R.Mo et al.: "Fourth component of yenopus laevis complement:_CDNA cloning and linlcage analysis with MHC." Immunogenetics. (in press). (1996)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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