• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

Srcホモロジー3ドメイン含有蛋白質の高次構造変化と活性化メカニズム

研究課題

研究課題/領域番号 07268216
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関九州大学

研究代表者

住本 英樹  九州大学, 医学部, 助教授 (30179303)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1995年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワードNADPHオキシダーゼ / シグナル伝達 / SHSドメイン / プロリン・リッチ領域 / 蛋白質間相互作用 / ドメイン構造
研究概要

白血球のひとつである好中球は、微生物の侵入に対してその局所に速やかに集まり、微生物を認識・貧食し殺菌する。この好中球による殺菌には、NADPHオキシダーゼという酵素により生成される活性酸素(強力な殺菌剤として働く)が重要な役割を果たしている。活性型NADPHオキシターゼの形成には、二つの細胞質因子p47とp67が移行して細胞膜に存在するシトクロームb_<558>(gp91とp22の二つのサブユニットから成る)と相互作用することが必要であるが、その分子機構は殆ど解っていなかった。p47とp67はそれぞれ分子内にSrcホモロジー3ドメイン(SH3)を有しており、このSH3を介する蛋白質間相互作用がNADPHオキシターゼの活性化において必須であることを我々は既に示していたが、更に、(1)p47のSH_3とp22の結合は、p22細胞質領域のプロリン・リッチ領域を介しておこり、高親和性でかつ極めて特異的なものであること(投稿準備中)、(2)p47のN末端領域にはBem1p(酵母のシグナル伝達蛋白質)の一部と相同性をもつ全く新しいドメインが存在し、このドメインがNADPHオキシダーゼの活性化に必須であること(未発表)、(3)p67は自身のSH3によりp47のC末端部分のプロリン・リッチ領域に結合し、この相互作用もオキシダーゼ活性化に必要であること(投稿中)等を見いだした。また、休止時の細胞ではp67はp40と結合していることが知られていたが、(4)p40は、p67と結合することによりp67を不活性型にしている、即ちNADPHオキシダーゼの活性化を抑制していること(投稿中)、(5)この結合は新奇なドメイン間の全く新しいタイプの蛋白質間相互作用によるものであり(投稿中)、更に(6)この新しいタイプの蛋白質間相互作用が酵母のシグナル伝達系でも重要な役割を果たすこと(未発表)を見いだした。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Ryuichi Nakaike, et al.: "Effects of L-arginine analogues in vasomotion of isolated porcine coronary arteries" American Journal of Physiology. 268. H1966-H1972 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 住本英樹: "食細胞NADPHオキシダーゼの構造と活性化機構-フラボシトクロームb_<558>を中心に-" ビタミン. 69. 645-652 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] Hideki Sumimoto, et al.: "Membrane Proteins: Structure, Function and Expression Control" Kyushu University Press(in press), (1996)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

URL: 

公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi