研究課題/領域番号 |
07269202
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
佐竹 正延 東北大学, 加齢医学研究所, 教授 (50178688)
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研究分担者 |
仁木 賢 東北大学, 加齢医学研究所, 助手 (60241626)
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研究期間 (年度) |
1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
1995年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
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キーワード | 転写因子 / ドミナント・ネガティブ変異体 / トランスジェニック・マウス / 血球幹細胞 / 細胞増殖・分化 |
研究概要 |
〈1〉PEBP2αB遺伝子のドミナント・ネガティブ変異体を導入したマウスの作出 転写因子のドミナント・ネガティブ変異体は、当該転写因子の機能を、そのDNA結合また転写活性化のレベルで阻害する。個体レベルでドミナント・ネガティブ変異体を造血組織特異的に発現させることにより、血球細胞の増殖・分化における転写因子の役割を解析できる。本研究では以上の利点をふまえ、β-アクチン・プロモーター制御下においたPEBP2αB/AML遺伝子のドミナント・ネガティブ変異体を、マウス個体の造血組織で発現させるというアプローチにより当該転写因子の機能を探ろうとして行われた。 トランスジェニック・マウスは3系統を作出することができた。またノーザン解析によりトランスジーンの発現を確認した。現在各系統における血球細胞の増殖・分化の動態をFACS等の手段により解析している段階である。 〈2〉Tリンパ球の増殖とPEBP2αB遺伝子の発現 マウス脾細胞をConA存在下で培養すると、約24hr後に^3H-TdRの酸不溶性分画への取り込みでみた、DNA合成が開始する。休止期にある脾Tリンパ球でもPEBP2αB転写産物は認められるが、ConA刺激によりその量が著明に増大する。またこの増大は、DNA合成開始・c-myb転写産物量の増大に先行して認められる。さらに蛋白合成阻害剤であるシクロヘキシミドをConAと共存させても、PEBP2αB転写産物の増大が認められた。従ってT細胞受容体(TCR)からのシグナルが、PEBP2αB遺伝子の発現誘導を惹起するものと推測された。
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