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ES細胞のインビト口分化誘導系を用いた赤血球の発生・分化に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 07269208
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関大阪大学

研究代表者

仲野 徹  大阪大学, 微生物病研究所, 教授 (00172370)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1995年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
キーワード発生学 / 細胞分化 / 造血
研究概要

マウスES細胞をマクロファージコロニー刺激因子を欠損するストロマ細胞株であるOP9と共生培養すると、効率よく骨髄系・Bリンパ系の細胞に分化誘導できるシステムを開発してきた。この方法を用いることにいより、分化誘導10日以後に成体型赤血球(definitive erythrocyte: EryD)が出現することを報告してきたが、本年度の研究により、それ以前に胚型赤血球(primitiveerythrocyte: EryD)がマウス個体発生と非常に類似した時系列をもって発生してくることが明らかとなった。そこで、個体発生において最初に発生してくるEryP発生の性格付けならびにEryDとの細胞系列の異同についての検討をおこなった。
EryP数は分化誘導後7日目にピークを抑え、その後急激に減少する。OP9分化誘導系ではエリスロポエチン(EPO)遺伝子の発現が認められないこと、またEPOの添加によりEryPの減少を解除することが可能であったことから、(1)EryPの発生にはEPOが不要であること、しかし、(2)EryPの生存にはEPOが必須であること、が明らかとなった。また、c-kitの阻止抗体であるACK2を分化誘導時に添加したところEryDの出現は完全にブロックされたが、EryPの出現は全く影響をうけなかった。さらに、EryPの前駆細胞の出現とEryDの前駆細胞の出現を限界希釈法を用いて検討したところ、それぞれの前駆細胞は異なった細胞系列に属するとの結論を得た。この結果は古来からの造血発生上の問題に終止符をうつものである。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] M.Shirozu et al.: "Structure and chromosomal localization of the human stromal cell-derived factor 1(SDF-1)gene" Genomics. 28. 495-500 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] T.Nakamura et al.: "The murine lymphotoxin-b receptor cDNA; isolation by the signal sequence trap and chromosomal mapping." Genomics. 30. 312-319 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] K.Tasiro et al.: "Signal sequence trap: expression cloning methods for secreted proteins and type 1 membrane proteins." Methods in Molecular Biology,. (in press).

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] H.Nishimura et al.: "Developmentally regulated expression of the PD-1 protein on the surface of double negative(CD4,CD8)thymocytes." Int. Immunol.(in press).

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] T.Nakano et al.: "In vitro development of primitive and definitive erythrocytes from different precursors." Science. (in press).

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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