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遺伝的腫瘍における器官分化の可変性に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 07270205
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関東京大学

研究代表者

庄野 邦彦  東京大学, 教養学部, 教授 (60050457)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
1995年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
キーワード遺伝的腫瘍 / rol遺伝子 / 植物ホルモン / 器官分化 / 奇形腫
研究概要

今までにタバコF1植物(Nicotiana glauca x N.langsdorffii)を用いてN.glaucaに存在し、Agrobacterium rhizogenesのrol遺伝子と相同なNg rol遺伝子が腫瘍組織でのみ発現していることを見出した。また、腫瘍状態の組織で特異的に発現する17のcDNAクローンを単離している。平成7年度は、タバコのF1雑種植物とその両親、および、他のタバコ属植物(Nicotiana tabacum)を用い、下記のような結果が得られた。
(1)レポーター遺伝子としてGUS遺伝子を用い、Ng rol遺伝子発現に影響を与える因子の検索とcis因子の解析を行なった。その結果、Ng rolB,Ng rolCは組織特異性と植物ホルモン応答性に関して、発現活性こそ1/2〜1/3に低下しているが、Ri rolB,Ri rolCと同様なシス領域を保持している。
(2)Ng rolBはタバコ(N.tabacum)に対して、Ri rolBの示す毛状根形成活性を示さない。
(3)17の遺伝的腫瘍特異的cDNAクローンのうち、クローンTID771は両親のカルス細胞でも発現せず、植物ホルモン(オーキシンとサイトカイニン)およびストレス関連物質(アブシシン酸、サリチル酸)ジャスモン酸メチル)にも反応しない遺伝的腫瘍特異的クローンである。
(4)クローンTID771の抗体を作成し、ウェスタンブロッティングで調べた発現の時間的経過はmRNAの蓄積と同様に、奇形腫の原基の形成時期に対応している。
(5)クローンTID771の翻訳産物は腫瘍組織の表層に分布している。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Noriko Nagata: "The regulatory functions of the rolB and rolC genes of Agrobacterium rhizogenes are conserved in the homologous……" Plant Cell Physiol.36. 1003-1012 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 庄野邦彦: "植物細胞の増殖制御" 細胞工学別刷 植物の分子細胞生物学. 3. 150-161 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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