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ヒト白血病AMLに関連する新しい転写因子ファミリーPEBP2の構造機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 07272221
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関京都大学

研究代表者

重定 勝哉  京都大学, ウイルス研究科, 助教授 (40009626)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
1995年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
キーワードPEBP2 / ヘテロニ量体転写因子 / Runtドメイン蛋白 / 原癌遺伝子AML1 / 急性骨髄性白血病 / レドックス制御
研究概要

転写因子PEBP2はDNA結合を担うαサブユニットおよびそれと会合してDNA結合を強めるβサブユニットからなるヘテロダイマーである.さらに,両サブユニットはいずれもその機能異常により類似の急性骨髄性白血病AMLをひきおこすことが明らかにされている.そこで本因子による発癌の機序を明らかにするために,その基礎として,αの機能的中核であるRuntドメインおよびその対となる分子機能特性について詳細なin vitro解析を進めた.その結果,αサブユニットのDNA結合活性はSH基の酸化還元を介する調節,即ちRedox制御を受けること,またその活性化状態はPEBP2α単独では非常に不安定であり数分以内に急速に失活することが分かった.βサブユニットはこの失活を防ぐとともに,DTTに対する濃度依存性を著しく軽減する効果を示した.βによるこの促進効果は,既知のDNA結合親和性上昇効果とは別個にかつそれと相乗して現れる.この発見により,βサブユニットの担う機能的意義に新しい側面が加えられた。
,次いで,PEBP2αのRuntドメイン内に存在する2箇所のシステイン残基(Cys115,Cys124)のうち,どちらがRedox制御の標的となるかを決定するために,系統的な変異解析を行なったところ,両システイン残基は共に協調してRedox応答性を高めることが明らかとなった.これは従来Jun/FosやNF-kBなどで知られていた単一システイン残基によるRedox制御とは様相が異なることから,PEBP2αのRedox制御は新しいカテゴリーに属するものと考えられる.

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] S.C.Bae at al.: "Cloning,mapping and expression of PEBP2αC,a third gene encoding the mammalsan Runt clomain" Gene. 159. 245-248 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] Y.Miwa et al.: "Structuraland functional dissction of transcription termination factor Rho by random mutagenesis" Joural of Molecular Biology. 254. 815-837 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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