研究課題/領域番号 |
07272224
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
西條 将文 大阪大学, 細胞生体工学センター, 助手 (90221986)
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研究期間 (年度) |
1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
1995年度: 5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
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キーワード | ヌクレオチド除去修復 / 色素性乾皮症 / XPA / ERCC1 / RPA / 蛋白質間相互作用 / two-hybrid system |
研究概要 |
酵母two-hybrid systemを用いたスクリーニングにより、XPA結合蛋白質として、RPAの34kDa(p34)サブユニットを同定し、すでに報告している。RPAはp70、p34、p11よりなるヘテロ三量体であるが、XPAはp34だけでなくp70とも結合した。また種々の組換え短縮XPAを作成し、p70との結合にはXPAの中央部分が、p34との結合にはN末端部分がそれぞれ必要であることを明らかにした。さらに、XPAの損傷DNAに対する結合能がRPAの共存により高まることを示した。 XPAのRPA結合領域は、以前に決定したERCC1結合領域とは異なっていたので、XPA/RPA/ERCC1複合体の形成を調べたところ、その複合体の存在を確認した。 次に、これらの蛋白質間の結合の動態をBIAにより解析した。センサーチップ上に固定化したXPAに対してRPAはすばやく結合しすばやく解離するが、ERCC1はゆっくり結合しゆっくり解離した。XPAのRPA、ERCC1に対する解離定数はそれぞれ1.9X10^<-8>M、2.5X10^7Mであった。また、RPAがXPAに結合した後でもERCC1はXPAに結合できるが、ERCC1がXPAに結合した後ではRPAはXPAに結合できなかった。この結果は、複合体の形成過程において、3つのコンポーネントの結合に順序があることを示唆している。 酵母two-hybrid systemを用い、HeLa細胞由来cDNAライブラリーをスクリーニングすることにより、9種類のXPA結合蛋白質のcDNAを単離した。そのうち5つが新規の蛋白質をコードしており、2つ(GH17、HL12)については完全長のcDNAを単離した。GH17は374アミノ酸よりなる41kDaの蛋白質を、HL12は740アミノ酸よりなる87kDaの蛋白質をコードしていた。
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