研究課題/領域番号 |
07272241
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | (財)癌研究会 |
研究代表者 |
樋野 興夫 財団法人癌研究會, 癌研究所・実験病理部, 部長 (90127910)
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研究分担者 |
土屋 晴生 財団法人癌研究會, 癌研究所・実験病理部, 研究員 (80260074)
小林 敏之 財団法人癌研究會, 癌研究所・実験病理部, 研究員 (40260070)
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研究期間 (年度) |
1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
1995年度: 4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
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キーワード | 遺伝性癌 / 疾患モデル / 腎発癌 / TSC2遺伝子 / ヒト結節性硬化症 / 癌抑制遺伝子 |
研究概要 |
我々は、Ekerラットの発癌機構の解明を目的としてまずEker (Tsc2) 遺伝子の全構造の決定と機能解析を行った。ラットTsc2遺伝子のgenomicDNAのsizeは約35Kbであり、cording exonは41個もあった。ラットTsc2産物はヒトTSC2産物と全長にわたって約92%の高い相同性を示すことを見い出した。興味あることに、Alternative splicingがexons25and31に見られた。Eker mutationはintron30へのretrotransposon挿入による。さらに、non-cording exonの存在も見い出している (投稿準備中)。exon-intronの構造解析を行い全遺伝子をカバーするPCR-SSCP法のprimerを多数作成しLoss of heterozygosity (LOH) の見られない症例ではintragenic mutationを見い出した。これは、Knudson's two-hitsを証明するものである。また野生型Tsc2遺伝子をEker rat腎癌細胞に導入し増殖が抑えられることを見い出しEker (Tsc2) 遺伝子は癌抑制遺伝子であることを証明した。さらにTsc2遺伝子は転写活性化ドメインを有することを見い出した。また抗体を作成し細胞内局在に関して興味ある知見を得た。我々は、発癌の系統差も確認している。
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