研究課題/領域番号 |
07273212
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
幡野 雅彦 千葉大学, 医学部, 助手 (20208523)
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研究分担者 |
徳久 剛史 千葉大学, 医学部, 教授 (20134364)
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研究期間 (年度) |
1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1995年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
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キーワード | HOX11 / ホメオボックス遺伝子 / トランスジェニックマウス / キャップサイト / サイレンサー |
研究概要 |
HOX11は染色体転座t(10;14)(q24;q11)を有するT細胞急性白血病の染色体切断部位よりクローニングされたホメオボックス遺伝子である(Science,1991)。このHOX11によるリンパ球腫瘍化の機序を調べるために、HOX11cDNAをIgプロモーター/エンハンサーの支配下に組み込んだ発現ベクターを用いトランスジェニックマウスを作製した。このマウスのB細胞をLPSで刺激すると細胞増殖反応が増強しておりG0/G1からS期への移行が亢進していた。さらにこのマウスにおいて能腫瘍の発生が観察され、その病理組織的検討を行っている。また、HOX11遺伝子のプロモーター部分の遺伝子解析をおこなった。この結果、ヒトのHOX11による解析結果とは異なるキャップサイトの存在を明らかにした(準備中)。ヒトの解析では染色体転座した腫瘍細胞由来のmRNAを用いた解析結果であり、正常のヒトでは今回の解析により発見されたキャップサイトを使用していることが予想されている。また、キャップサイトの上流800ベースにはその発現を負に調節するサイレンサー部があることも明らかにした。 HOX11関連遺伝子をクローニングしてその発現解析をおこなった。この遺伝子は胎生期の交感神経節や知覚神経節などや生後の副腎髄質などの神経堤由来の組織にその発現が認められたことから、神経堤細胞の分化増殖に重要な機能をもつことが示唆された(投稿中)。
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