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ガングリオシド糖鎖合成酵素遺伝子の癌細胞特異的発現機構と関連転写因子の解析

研究課題

研究課題/領域番号 07273253
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関長崎大学

研究代表者

古川 圭子  長崎大学, 医学部, 助手 (50260732)

研究分担者 古川 鋼一  長崎大学, 医学部, 助教授 (80211530)
研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
1995年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
キーワードGM2 / GD2合成酵素遺伝子 / ゲノム遺伝子 / 転写調節領域 / プロモーター / エンハンサー / サイレンサー / 癌抗原
研究概要

神経外胚葉系の腫瘍や成人T細胞白血病及びHTLV-I感染細胞においては、酸性糖脂質(ガングリオシド)であるGM2やGD2の特徴的な発現が認められる。私達は、これらガングリオシドを合成するGM2/GD2合成酵素(β1,4-N-acetylgalactosaminyltransferase)ゲノム遺伝子の構造と転写調節領域を解析し、以下の結果を得た。
1)本酵素遺伝子は全長約8kbp以上で、11個のエキソンから構成され、coding領域はエキソン2から11に存在した。
2)本酵素遺伝子の転写開始点をメラノーマ細胞株(SK-MEL-31)について検討したところ、少なくとも3箇所の転写開始点(a、b、c)が同定された。これらの転写開始点より始まる3個のエキソン1a、1b、1cはalternativeにスプライスし、エキソン2に結合していた。また、エキソン1cは、イントロン1の中の一部が新たなエキソンと成っていた。これらの結果は、現在までに報告されている他の糖転移酵素遺伝子とよく類似していた。
3)本酵素遺伝子の5′flanking領域における既知の転写因子結合モチーフを検索した結果、エキソン1aの上流にはEGR-1、HNF-5、Sp-1等が、エキソン1bの上流にはSp-1、AP-2等が認められた。
4)本酵素遺伝子の5′上流域におけるプロモーター/エンハンサー活性をCATアッセイにより検討した結果、エキソン1aの上流には弱い活性が、エキソン1cの上流には強い活性が検出された。エキソン1bの上流にはほとんど活性が検出されなかった。しかし、エキソン1aおよび1bの上流領域にイントロン1を加える活性は著しく上昇し、この領域にエンハンサーが存在することが示唆された。エキソン1cのプロモーター活性は、本酵素遺伝子が発現していない細胞株でも検出されたが、更にこの上流の約100bpが存在すると活性が消失することより、ここにサイレンサーが存在することが示唆された。
5)本酵素ゲノム遺伝子をプローブとしたFISH法による染色体マッピングの結果、本酵素遺伝子は、ヒト第12染色体(12q13.3)上に位置付けられた。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Takamiya,K.: "T cell receptor-mediated stimulation of mouse thymocytes induces up-requlation of the GM2/GD2 synthase gene." FEBS Lett.358. 79-83 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] Yamashiro,S.: "Substrate specificity of b 1,4-N-acetyl-galactosaminyltransferase in vitro and in cDNA-transfected cells.GM2/GD2 synthase efficiently generates asialo-GM2 in certain cells." J.Biol.Chem.270. 6149-6155 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] Haraguchi,M.: "The effects of the site-directed removal of N-glycosylation sites from GM2/GD2 synthase on its function." Biochemical J.312. 273-280 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] Yamamoto,A.: "Diverse expression of mRNA of b1,4-N-acetylgalactosaminyltransferase gene in the adult mouse brain." J.Neurochem.65. 2417-2424 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] Yamashiro,S.: "Expression of a2,8-sialyltransferase (GD3 synthase) gene in human cancer cell lines : High level expression in melanomas and up-requlation in activated T lymphocytes." Glycoconj.J.12. 894-900 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] Yamamoto,A.: "Heterogeneity in the expression pattern of two ganglioside synthase genes during mouse brain development." J.Neurochem.66. 26-34 (1996)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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