研究課題/領域番号 |
07273264
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
堺 隆一 自治医科大学, 医学部, 助手 (40215603)
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研究分担者 |
本田 浩章 自治医科大学, 医学部, 助手 (40245064)
間野 博行 自治医科大学, 医学部, 助教授 (90240704)
小澤 敬也 自治医科大学, 医学部, 教授 (30137707)
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研究期間 (年度) |
1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1995年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | P130^<cas> / Fak / Src / v-Crk / インテグリン / SH2 / SH3 / Fyn |
研究概要 |
活性型Srcやv-Crkにより形質転換した細胞での主要なチロシンリン酸化蛋白質の一つであるp130は、これらの形質転換において重要な役割を担う蛋白質であると考えられていたが、その実体は不明であった。1994年、代表研究者らは、このp130のクローニングに成功し、Casと名付けた。本年度は、Casについて、以下の解析を行った。 1 Casのv-Crk、活性型Srcとの結合様式を解析した。活性型SrcはそのSH2領域およびSH3領域の両者を介して、Casと結合していることが判明した。SrcのSH3は、Casの733アミノ酸残基付近のプロリン豊富領域に結合し、SH2は762アミノ酸残基のチロシンに結合すると考えられた。一方、v-Crkは、そのSH2領域が、Casの中でYXXPモチーフが15回繰り返し出現する基質領域と名付けた領域に、結合することがわかった。 2 マウス線維芽細胞において、Casにはチロシンキナーゼ活性が結合しており、それをCask活性と名付けた。様々なチロシンキナーゼのノックアウト細胞において、Cask活性を比較的したところ、Fynのノックアウト細胞において、Cask活性の著明な減少を認めた。また、v-Crkの導入による形質転換に伴うCask活性の上昇も、Fynのノックアウト細胞では認められなかった。これらの事から、Caskの主体はFynであると考えられる。 3 Cas、Fakの相互作用 Fakのノックアウト細胞では、Cask活性の変化はほとんど認められなかった。また、抗Fak抗体によるin vitro kinase反応でも、FakがCasをリン酸化しているという証拠は得られなかった。
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