研究課題/領域番号 |
07273267
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東京理科大学 |
研究代表者 |
田沼 靖一 東京理科大学, 薬学部, 教授 (10142449)
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研究分担者 |
丸田 英晴 東京理科大学, 薬学部, 助手 (00266917)
内海 文彰 東京理科大学, 薬学部, 助手 (00256679)
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研究期間 (年度) |
1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1995年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | アポトーシス / エンドヌクレアーゼ / DNA断片化 / 細胞死 / ネクローシス |
研究概要 |
アポトーシスの特徴であるDNAの断片化を司るエンドヌクレアーゼに焦点を絞り、その実体の同定とcDNAクローニングを行うことによって、その構造と機能を解明することを目的とした。 X線照射によってアポトーシスを誘発させたラット胸腺細胞の核からアポトーシスを司るエンドヌクレアーゼを完全精製し、その性状を詳細に解析した。その結果、新規な核型エンドヌクレアーゼであることが判明し、DNaseγと名付けた。本酵素は、分子量33kDaのCa^<2+>/Mg^<2+>-依存性の中性エンドヌクレアーゼであることが判明した。DNaseγの精製標品をリシルエンドペプチダーゼ、又はアスパルティックエンドペプチダーゼで処理し、得られたペプチドをHPLCにより分取し、気相アミノ酸シークエンサーによってそれらの部分アミノ酸配列を決定した。これらの部分アミノ酸配列を基にプローブを作製し、ラット胸腺cDNAライブラリーよりクローニングを行ない、その全塩基配列を決定した。このcDNAより予想されるアミノ酸配列から、DNaseγはN末端にプリカーサーペプチドを有することがわかった。また興味深いことに、このプリカーサー領域にはロイシンジッパーが存在していた。一方、C末端には核移行シグナルがあり、内部にDNaseIと類似した酵素活性中心があることが明らかとなった。
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