研究課題/領域番号 |
07274103
|
研究種目 |
重点領域研究
|
配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
浅野 茂隆 東京大学, 医科学研究所, 教授 (50134614)
|
研究分担者 |
斎藤 英彦 名古屋大学, 医学部, 教授 (20153819)
島田 隆 日本医科大学, 医学部, 教授 (20125074)
金田 安史 大阪大学, 細胞工学センター, 助教授 (10177537)
小林 一三 東京大学, 医科学研究所, 助教授 (30126057)
斎藤 泉 東京大学, 医科学研究所, 助教授 (70158913)
|
研究期間 (年度) |
1997
|
研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
|
配分額 *注記 |
102,000千円 (直接経費: 102,000千円)
1997年度: 37,000千円 (直接経費: 37,000千円)
1996年度: 30,000千円 (直接経費: 30,000千円)
1995年度: 35,000千円 (直接経費: 35,000千円)
|
キーワード | 遺伝子ターゲッティング / 細胞-ゲッティング / 免疫遺伝子治療 / コモンマーモセット / ホモロガスコンビネーション / GM-CSF遺伝子 / MDR1遺伝子 / Cre / LoxP系 / 遺伝子治療 / リボザイム / レトロウイルスベクター / アデノウイルスベクター / アデノ随伴ウイルスベクター / リポゾーム / 自殺遺伝子 |
研究概要 |
(1)相同組み換えの効率化に向けて、相同組換えのホモロジー長さへの依存性についてのランダムウォークモデルを用い、その理論的・実験的考察を行った。 (2)遺伝子標的法の開発を目的し、リボザイムが認識可能な全く新規のRNAモチーフを発見し、その特性を生かした転座によるキメラ遺伝子発現のダイマー型ミニザイム法による制御技術を確立した。またアンチセンスK-rasRNA発現ベクター導入はK-ras遺伝子に異常のある複数のがん細胞に対して有効であること、および、PTI-遺伝子の活性化が本ベクターによる増殖抑制効果の規定因子の1つである可能性を示した。 (3)腫瘍細胞ターゲッティング法開発を目的に、Tf(トランスフェリン)-DNA複合体の作製、アルファフェトプロティン(AFP)のプロモーターとレトロウイルス(ecotropic retrovius)のレセプター遺伝子を持つアデノウイルスベクターの作製、癌特異的ブロモーターと部位特異的組換え酵素Cre/loxPアデノウイルスベクター系の作製、VSVシュードタイプベクターの作製、新規HVJ-リポソーム法の開発を行い、それぞれについて有望な結果を得た。 (4)より信頼性の高い前臨床動物系の確立を目的に、マウスならびにコモンマーモセット個体への各種ベクターを用いた遺伝子治療をおこない、その有効性と安全性を評価した。 (5)3種類のがんに対する遺伝子治療臨床プロトコールが各施設内遺伝子治療委員会や厚生・文部両省専門委員会レベルで検討中である。 以上のように本研究班では、がんに対する遺伝子治療開発の基礎から臨床展開に及ぶ広範囲の研究を行ってきており、本邦における臨床遺伝子治療分野における着実な進歩に寄与しつつある。
|