研究課題/領域番号 |
07274228
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
岸 紘一郎 群馬大学, 医学部, 教授 (30169841)
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研究分担者 |
細見 修 群馬大学, 医学部, 助手 (30134274)
中島 たみ子 群馬大学, 医学部, 助手 (40008561)
矢澤 伸 群馬大学, 医学部, 講師 (10008386)
松木 孝澄 群馬大学, 医学部, 助教授 (10126617)
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研究期間 (年度) |
1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
1995年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
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キーワード | アポトーシス / ヒトDNaseI / ラットDNaseI / 遺伝子マッピング / 遺伝的多型 / 癌診断 / 癌治療 |
研究概要 |
ヒトDNaseI遺伝子は全長約3.2kbに及び9個のエクソンから構成されていた。この5′-上流領域にはTATAおよびCATTbox類似配列のみならず、いくつかの転写因子に対応するエレメントが見出されるなど、遺伝子発現に関して、DNaseIに臓器特異性があることが示唆された。我々は、ヒトDNaseIに4個の対立遺伝子によって決定されている遺伝的多型が存在していることを発見した。各対立遺伝子における全exonの塩基配列を決定・比較したところ、3個の多型部位が同定できた。その結果、DNaseIにおける遺伝的多型は、各部位における、1子の塩基置換による1個のアミノ酸置換に起因することが判明した。今回得られた知見を基礎にして、mismatchPCR法とamplification refractory mutation systemを利用したPCR法とを組合せて、DNA試料からのDNaseI遺伝子型判定法を開発した。ヒト×ゲッ歯類体細胞雑種パネルについて、PCR法を使用して解析した結果、ヒトDNaseI遺伝子が第16染色体短腕上の13.3領域に位していることを決定した。 ラット尿よりDNaseIを単離・精製し、その性状を精査した。ラットDNaseIのタンパク質化学的および酵素学的性状は、ヒトDNaseIのそれらと極めて類似していたが、免疫学的に両者は明瞭に区別された。小動物からDNaseIを精製する場合、尿は採集が非侵襲的なうえ、高いDNaseI活性を保有していることから、尿が最適な出発物質であることが判明した。ヒト汗にDNaseI活性を検出し、ヒト汗からの容易なDNaseI型判定法を開発した。汗中の遺伝マーカーは極めて少数なので、DNaseI型が、汗から実施可能な個人識別や遺伝調査に極めて有用な遺伝マーカーになるものと期待される。
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