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アセチルコリン受容体とNa^+,K^+-ATPaseの細胞膜上での局在化の制御機構-ナノメートル計測-ピコニュートン操作法による1分子レベルでの解析による研究

研究課題

研究課題/領域番号 07276212
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関東京大学

研究代表者

楠見 明弘  東京大学, 教養学部, 助教授 (50169992)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1995年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
キーワードアセチルコリン受容体 / Na^+,K^+-ATPase / 膜骨格 / ジストロフィン / ユトロフィン
研究概要

細胞膜上での、チャネルやトランスポータの機能的クロストークを解明するには、これらの膜タンパク質の局在化と分布、及びそのメカニズムを知ることが大切である。しかるに、細胞膜上でのチャネルとトランスポータの局在化(あるいは分布)の制御機構の解明はほとんど進んでいない。我々は最近、膜タンパク質の局在化の制御に、膜骨格が重要な働きをする例を幾つも見いだした。
筋細胞の膜骨格タンパク質として重要なものは、ジストロフィンとユトロフィンである。それらの分布は相補的で、ジストロフィンは細胞膜自由表面にあり、ユトロフィンは神経・筋接合部にある。したがって、アセチルコリン受容体(AChR)はユトロフィンと、Na^+,K^+-ATPaseはジストロフィンとなんらかの相互作用をすると考えられている。一方、AChRの細胞膜上での接合部への移動においては、ジストロフィンのフェンス効果とそれへの結合、ユトロフィンとの結合の開始が鍵になる段階である。Na^+,K^+-ATPaseについては、ジストロフィンとの相互作用様式(フェンス効果と結合)が重要である。
本年度は金コロイドをNa^+,K^+-ATPaseに結合させて、細胞の自由表面上のそれらの運動を一分子レベルで観察した。また、光ピンセットによる牽引に対する応答を調べた。自由表面での運動を調べているのは、これらのタンパク質の局在化の機構を調べたいからである。Na^+,K^+-ATPaseの約20%が何らかの細胞骨格/膜骨格に結合していることが示された。複雑なのはこれらの骨格系も柔軟で運動をしていることで、しかも弾性的な性質を示した。実効バネ定数は、0.8pN/μm程度であった。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Y.Sako: "Barriers for lateral diffusion of transferrin receptor in plasma membrane as characterized by receptor dragging by laser tweezers." J.Cell Biol.129. 1559-1574 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] T.Amisaki: "Error evaluation in the desigh of a special-purposeprocessor that calculates non-bonded forces in molecular dynamics simulations." J.Comp.Chem.16. 1120-1130 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] H.Muramatsu: "Near-field optical microscopy in liquid." Appl.Phys.Lett.66. 3245-3247 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] A.Wisniewska: "Depth dependence of the perturbing effect of placing a bulky group(oxazolidine ring spin labels)in the membrane on the membrane phase transition" Biochim.Biophys.Acta. 1278. 68-72 (1996)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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