研究課題/領域番号 |
07276225
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
岡 芳知 山口大学, 医学部, 教授 (70175256)
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研究分担者 |
財津 譲 山口大学, 医学部附属病院, 医員
吉田 剛 山口大学, 医学部附属病院, 医員
谷沢 幸生 山口大学, 医学部附属病院, 助手 (00217142)
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研究期間 (年度) |
1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
1995年度: 3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
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キーワード | 促通拡散輸送 / 糖輸送 / キメラ蛋白 / 細胞内ソーティング |
研究概要 |
哺乳動物促通拡散ヘキソース輸送体のアイソフォームGLUT5はフルクトース輸送体であり、この輸送能はグルコース輸送の特異的阻害剤であるサイトカラシンBでも阻止されず、サイトカラシンBのGLUT5への結合も認められなかった。グルコース輸送体であるGLUT1とGLUT5の間でさまざまなキメラ蛋白cDNAを作製しCHO細胞に発現させ、細胞での発現部位を免疫組織染色で確認すると共に、グルコースおよびフルクトースの輸送特性を検討し、グルコースおよびフルクトース輸送能に必要な部位の解明を試みた。これらの結果から、細胞内ループ部分および膜貫通ドメイン7-12がGLUT1のグルコース輸送能にきわめて重要と考えられる一方、フルクトース輸送能については、GLUT5のC末端細胞内部位をGLUT1で置き換えただけのキメラ輸送体にさえフルクトース輸送能がなく、GLUT5のフルクトース輸送能の構造要求性は他のヘキソストランスポーターに比べて厳格であることが示された。GLUT5とGLUT1については、極性のある細胞での細胞局在に違いがあり、細胞内ソーティング機構についても良いモデルとなる。すなわち、GLUT5はapical側に、GLUT1はbasolateral側に局在し、消化管腔から吸収した糖を血管内に取り込むのに関わっている。そこで、細胞内ソーテイングを決定するモチーフを解明するために、GLUT5とGLUT1の間で様々なキメラを作製し、ヒト消化管上皮細胞のモデルであるCaco-2細胞に発現させ、検討している。preliminaryな結果ではあるが、膜貫通部位6と7の間にある細胞内ループ部分がCaco-2細胞におけるGLUT1とGLUT5のソーテイングの違いを決定しているとの結果を得た。
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