研究課題/領域番号 |
07278101
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
清水 孝雄 東京大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (80127092)
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研究分担者 |
河西 春郎 岡崎生理学研究所, 細胞器官研究系, 教授 (60224375)
野田 亮 京都大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (30146708)
三品 昌美 東京大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (80144351)
三木 直正 大阪大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (40094445)
久保田 競 日本福祉大学, 情報社会学部, 教授 (30027479)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
113,900千円 (直接経費: 113,900千円)
1999年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1998年度: 25,000千円 (直接経費: 25,000千円)
1997年度: 26,700千円 (直接経費: 26,700千円)
1996年度: 29,500千円 (直接経費: 29,500千円)
1995年度: 29,700千円 (直接経費: 29,700千円)
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キーワード | 神経可塑性 / ノックアウトマウス / NMDA受容体 / 脂質メディエーター / 記憶 / 公開シンポジウム / 班会議 / 若手研究者 / グルタイン酸受容体 / Gタンパク質 / 受容体 / シグナル伝達 / リン酸化酵素 / 標的遺伝子組み換え |
研究概要 |
中枢の興奮性シナプスの主要な伝達物質であるグルタミン酸の受容体はイオンチャネル型と代謝型に分類される。NMDA受容体の各種サブタイプの欠損マウスが作成され、海馬の長期増強や小脳での長期抑圧にこれらの受容体チャネルが関与し、また、文脈学習、運動学習と関連していることが明らかとなった。純系マウスが樹立され、より、複雑な機構の存在が改めて推察された。シナプス活動とシナプス成熟に直接の関連がある可能性が示された。PAF(血小板活性化因子)は海馬の可塑性に直接関与する分子でないことが明らかとなったが、痛 覚過敏を引き起こし、また、PAF分解酵素が小脳顆粒細胞の遊走に関与し、本酵素の欠損が無脳回症(Miller-Dieker症候群)と関与していることが示された。脂質メディエーターのうちプロスタグランディン、ロイコトリエンの受容体が単離され、プロスタグランディン各種受容体欠損マウスの解析が進んだ。EP3受容体が発熱と関与すること、各種のプロスタグランディンが一酸化窒素やノシセプチンと共同作用してアロディニアを引き起こすことを示した。これは脊髄の可塑性の例である。ラット海馬歯状回に長期持続型LTP(LTP3)を誘導した際に特異的に発現が上昇する遺伝子cDNAを5クローン得た。この内1クローンはH+-ATP syntheaseと同定されたが、また小脳LTDに伴い発現する各種の遺伝子も単離されたが、解析は今後の課題である。さらに、下等動物を用いた研究から、発生関連遺伝子と可塑性遺伝子が重複している可能性が示された。
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