研究課題/領域番号 |
07278103
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
清水 孝雄 東京大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (80127092)
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研究分担者 |
澁木 克栄 (渋木 克栄) 新潟大学, 脳研究所, 教授 (40146163)
貝淵 弘三 国立奈良先端科学技術大学院大学, バイオサイエンス研究科, 教授 (00169377)
河西 春郎 岡崎国立共同研究機構, 生理学研究所, 教授 (60224375)
工藤 一郎 昭和大学, 薬学部, 教授 (30134612)
宮崎 純一 大阪大学, 大学院・医学研究科, 教授 (10200156)
後藤 由希子 京都大学, ウイルス研究所, 助手 (70252525)
成宮 周 京都大学, 医学部, 教授 (70144350)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
224,100千円 (直接経費: 224,100千円)
1998年度: 47,300千円 (直接経費: 47,300千円)
1997年度: 51,000千円 (直接経費: 51,000千円)
1996年度: 61,800千円 (直接経費: 61,800千円)
1995年度: 64,000千円 (直接経費: 64,000千円)
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キーワード | 脂質メディエーター / プロテインキナーゼC / ホスホリパーゼ / 血小板活性化因子 / プロスタグランジン / ノックアウトマウス / 低分子量Gタンパク / 無脳回症 / シグナル伝達 / 開口放出 / ホスホリパーゼA_2 / Miller-Dieker / グリア細胞 / プロスタノイド / 神経可塑性 / 低分子量Gタンパク質 |
研究概要 |
PAF(血小板活性化因子)は海馬の可塑性に直接関与する分子でないことが明らかとなったが、痛覚過敏を引き起こし、また、PAF分解酵素が小脳顆粒細胞の遊走に関与し、本酵素の欠損が無脳回症(Miller-Dieker症候群)と関与していることが示された。脂質メディエーターのうちプロスタグランディン、ロイコトリエンの受容体が単離され、プロスタグランディン各種受容体欠損マウスの解析が進んだ。プロスタグランディンは発熱や落痛に関与している。これら脂質メディエーターの産生の大元となるホスホリパーゼA2欠損マウスも作成され、その純化と表現型解析が期待されている。この他、性ステロイドと男性脳の形成の関連を、また、リゾホスファチジン酸、アナンダミドの神経作用をなどの研究が進んだ。 プレシナプスからの伝達物質遊離に関する研究では、方法論の難しさもあり、分子生物学的な大きな突破口は得られていない。しかし、免疫組織化学手法から、多くのmGluRサブタイプがプレシナプスの異なる位置に局在し、伝達物質の放出を調節していることが明らかとなった。また、神経型SNAREはカルシウム依存性開口放出の確率を上げることを示した。また、独自の手法で、カルシウム結合後の膜融合の速度の測定に成功している。ホスホリパーゼDの単離に成功し、開口放出への重要な役割を指摘している。ポストシナプスでは種々のキナーゼの研究が進み、MAPキナーゼの阻害により可塑性が抑制されること、プロテインキナーゼCやカルシウムカルモヂュリンキナーゼの研究も進んだ。
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