研究課題/領域番号 |
07279104
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研究種目 |
特定領域研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
川合 述史 自治医科大学, 医学部, 教授 (00073065)
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研究分担者 |
斎藤 延人 東京大学, 医学部, 助手 (60262002)
下濱 俊 京都大学, 医学部, 助手 (60235687)
寺島 俊雄 神戸大学, 医学部, 教授 (20101892)
小松 由紀夫 名古屋大学, 環境医学研究所, 教授 (90135343)
宮本 英七 熊本大学, 医学部, 教授 (50109659)
久場 健司 名古屋大学, 医学部, 教授 (60080561)
津本 忠治 大阪大学, 医学部, 教授 (50028619)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
145,000千円 (直接経費: 145,000千円)
1998年度: 30,100千円 (直接経費: 30,100千円)
1997年度: 36,300千円 (直接経費: 36,300千円)
1996年度: 42,900千円 (直接経費: 42,900千円)
1995年度: 35,700千円 (直接経費: 35,700千円)
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キーワード | 神経変性 / 細胞死 / シナプス伝達 / 長期増強 / 長期抑圧 / 虚血 / 海馬 / 大脳視覚野 / 視覚野 / 細胞内情報伝達 |
研究概要 |
本研究はシナプス活動の退行時また神経変性時に神経回路に生ずる変化の分子機序を解析することを目標としている。川合述史は砂ネズミ海馬における虚血耐性獲得時の機能変化をしらべた。非致死性の短時間虚血を加えた数日後に致死性の虚血を加えると、遅発性神経細胞死は防がれる。この虚血耐性獲得時の海馬スライスについてLTP発現の変化とイメージング法によるカルシウム上昇低下を見出した。斎藤延人は虚血耐性獲得の分子機序について研究を行い、アポトーシス抑制遺伝子のXIAPがPC12細胞の細胞死抑制効果をもつこととXIAPmRNAの脳虚血ラット海馬における発現上昇を認めた。下浜峻は細胞死を伴うアルツハイマー病などの神経変性疾患脳における細胞内情報伝達分子の変動の解析を行い、PLCのアイソザイムに関してPLC-γlやPLC-δlの活性変化を明らかにした。津本忠治は幼若ラットの大脳皮質視覚野スライス標本を用い、シナプス長期抑圧時の脳由来神経栄養因子(BDNF)の役割を抗体を用いてしらべ、内因性BDNFの活性の阻害によって長期抑圧が出現することを明らかにした。小松由紀夫は大脳視覚野の抑制性シナプスの長期増強をしらべ、外液カルシウム濃度に依存して長期増強の起こること、Kチャンネルのブロックで促進されることを明らかにした。宮本英七は海馬CAl領域における長期増強の誘導因子について研究を進め、CaMII活性化反応とさまざまなMAPKの活性化反応の相関についてしらべた。久場健司はシナプス抑圧時の細胞内カルシウム変化の解析を行い、CICRによる可塑的伝達物質放出の促進効果やアドレナリンの作用長期増強反応についてしらべた。また寺嶋俊雄は自然派生ミュータントであるSRKラットとリーラーマウスの異所性錐体路細胞における軸索側枝の消退機構について新知見を得た。
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