研究課題/領域番号 |
07279228
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 奈良先端科学技術大学院大学 |
研究代表者 |
高橋 直樹 奈良先端科学技術大学院大学, バイオサイエンス研究科, 教授 (30179501)
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研究期間 (年度) |
1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1995年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 遺伝子 / 神経系 / 発生 / 脳 / 転写因子 / ホメオボックス / 標的遺伝子 / in situ ハイブリダイゼーション |
研究概要 |
哺乳類脳内で領域特異的発現をしている遺伝子としてすでに、Pax、Wnt、Dlx、Dbx、Otx、Emxなどの報告があるが、我々もRT-PCRを基礎とした領域特異的発現をする遺伝子のクローニング方を開発し、マウス胎児脳RNAを用いて、以下に示す3つの新しいホメオボックス遺伝子を単離し、その遺伝子構造を明らかにするとともに、発生過程における発現パターンをin situハイブリダイゼーション法でしらべた。 1)Dbx-2----Dbxファミリーに属する新しい遺伝子。脊髄および脳内のいくつかの領域で特異的発現ををしていた。 2)M3A----新しいタイプのホメオボックス遺伝子。前脳の一部の領域で発現が観察された。 3)MD13----ペア-ドタイプのホメオボックスを持つ新しい遺伝子。中脳で特異的に発現していた。 これらの遺伝子の産物は転写調節因子であり、発現している領域において特異的な標的遺伝子の発現を制御することによって、哺乳類の神経系の形成に関わっていると考えられる。我々は転写因子の抗体を用いた標的遺伝子クローン化の方法を開発し、いくつかの標的遺伝子を特定してきた。すでに上記のホメオボックス遺伝子産物に対する抗体を調製しており、これらの抗体を用いて、標的遺伝子を単離、特定することによって、哺乳類神経系の形成に関わる遺伝子発現調節機構を明らかにすることができると考えている。
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