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新最適化アルゴリズムによるタンパク質の折れたたみ機構の研究

研究課題

研究課題/領域番号 07280217
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関岡崎国立共同研究機構

研究代表者

岡本 祐幸  岡崎国立共同研究機構, 分子科学研究所, 助教授 (70185487)

研究分担者 中沢 隆  奈良女子大学, 理学部, 助教授 (30175492)
研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1995年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
キーワードタンパク質の折れたたみ / 立体構造予測 / 徐冷モンテカルロ法 / マルチカノニカル法 / 最適化アルゴリズム
研究概要

蛋白質がその自然の特異的立体構造へいかに折れたたまれていくか、その機構を調べることは重要であるが、それは蛋白質分子の複雑さゆえにとても難しい問題である。特に、シミュレーションで理論的に研究するには、系にエネルギー極小状態が無数に存在するために、従来の手法では、全エネルギー空間をカバーすることは不可能であり、まともな結果を期待するのは絶望的となる。よって、シミュレーションがエネルギー極小状態に留まってしまわない、新しいアルゴリズムの開発が重要となる。我々は、数学的に蛋白質の立体構造予測と同じぐらい難しい、他の分野の問題(例えば、物理学における、スピングラスの問題)において開発された、徐冷モンテカルロ法(Monte Carlo simulated annealing)やマルチカノニカル法(multicanonical algorithms)などの新最適化アルゴリズムを適用することを提唱してきた。これまで、これらの手法の有効性を確かめるために、主に、小ペプチド系でシミュレーションを行ってきた。本年度は、まず、無極性アミノ酸(Ala,Val,Gly)のホモポリマーにおいて、マルチカノニカル法によるシミュレーションを行った。そして、αヘリックス形成傾向性やヘリックス状態と非ヘリックス状態との自由エネルギー差などの種々の熱力学量を温度の関数として求め、実験からの示唆と定性的に一致することを示した。次に、やきもどし法(simulated tempering)や1/k法などの新アルゴリズムとマルチカノニカル法との有効性を、5個のアミノ酸からなる小ペプチドであるエンケファリンにおいて比較した。結論は、これら3つの方法が大体同じ程度の有効性を持つことを示せたことである。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Y.Okamoto: "Thermodynamics of Helix-Coil Transitions Studied by Multicanonical Algorithms" Jounal of Physical Chemistry. 99. 11276-11287 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] Y.Okamoto: "Predicting Protein Tertiary Structures from the First Principles" AAPPS Bulletin. 5巻3&4号. 4-14 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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