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配偶子の雌雄分化の分子基盤

研究課題

研究課題/領域番号 07281213
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関横浜市立大学

研究代表者

田中 一朗  横浜市立大学, 理学部, 助教授 (60175445)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1995年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
キーワード配偶子 / 生殖細胞 / 精細胞 / クロマチン / ヒストン / 花粉 / 卵細胞 / 受精
研究概要

テッポウユリの生殖核に特異的ならびに豊富な6種類のタンパク質の部分配列を決定したとともに、それらを抗原としてラットに免疫し、それぞれの抗血清を得た。これらの抗体を用いて、(1)雄性配偶子分化との相関、(2)雌性配偶子分化での発現、(3)種を越えた普遍性などを調査するとともに、(4)雄性配偶子特異的遺伝子の単離を試みている。
まず、3種の生殖核特異的タンパク質は、正常な花粉発生をコルヒチンによって阻害されて生じた一細胞性花粉や均等な二核をもつ花粉、あるいは雌性配偶子形成過程においては出現しないことから、いずれも雄性配偶子分化に直結したものであると判断された。ただし、同様な核タンパク質はユリ以外では検出されていない。特異的抗体を用いた遺伝子の単離[研究協力者:上田健治(秋田農短大・生工研)]においては、すでにポジティブなクローンがいくつか得られており、その一部は生殖核特異的タンパク質をコードするcDNAであることが明らかとなっている。
一方、3種の生殖核豊富タンパク質(ヒストンH1様)の花粉以外での存在を間接蛍光抗体法によって調査したところ、そのうちの一つは花粉発生時の核小体(仁)に、もう一つは減数分裂時の動原体に局在する核タンパク質であることが明らかとなった。これらの抗体は、いずれも高等植物の細胞核の貴重な分子プローブであるだけでなく、生殖過程中にある細胞を特異的に認識するため、これらの核タンパク質の構造、機能を現在調査中である。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Ueda,K.: "The appearance of male gamete-specific histones gH2B and gH3 during pollen development in Lilium longiflorum." Developmental Biology. 169. 210-217 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 鍋谷真範: "テッポウユリ花粉発生過程におけるアミロプラストの発達と花粉粒内分布" 日本花粉学会会誌. 41(1). 13-19 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] Miyoshi,H.: "High level of GUS gene expression driven by pollen-specific promoters in electroporated lily pollen protoplasts." Sexual Plant Reproduction. 8. 205-209 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] Ueda,K.: "Male gametic nucleus-specific H2B and H3 histons,designated gH2B and gH3,in Lilium longiflorum." Planta. 197. 289-295 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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