研究課題/領域番号 |
07282211
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
滝澤 温彦 大阪大学, 理学部, 助手 (60154944)
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研究期間 (年度) |
1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1995年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | 複製ライセンス因子 / MCM蛋白質 / ツメガエル / 核輸送 |
研究概要 |
研究成果:DNA複製開始に関わる蛋白質の同定 これまでの研究により、核形成前にS期特異的にクロマチンへ結合し、複製開始に必要な蛋白質として、出芽酵母の複製開始に必要なMCM3遺伝子産物のツメガエルホモログ(XMCM3)を同定した。抗XMCM3抗体を用いて卵抽出液成分の免疫沈殿を行った結果、XMCM3と物理的に相互作用している、5種類の蛋白質を同定した。これらの蛋白質に対する特異的抗体を作製し、その働きを調べた結果、ツメガエル卵での複製開始に必要であり、複製反応によって核から消失するという、複製ライセンス因子様の挙動を示すことがわかった。DNA複製開始制御における核構造の役割 複製ライセンス因子は、一回の細胞周期で、一度だけDNA複製が起きることを保証する仮想的な因子であり、複製開始に必要であり、核膜を通過できないと言う性質を持っている。XMCM3は、核形成前にクロマチンに結合し、複製反応に必要であることから、うイセンス因子の候補と考えられる。そこで、XMCM3が、核膜を通過する活性があるかどうかをツメガエル卵抽出液を用いて検討した。はじめに、XMCM3遺伝子を用いてGST融合蛋白質を作成し核輸送活性を調べた結果、融合蛋白質には核移行活性が認められなかった。またヒト培養細胞から調製した、G2期の核を用いて、抽出液に内在するXMCM3の核輸送活性を調べた結果、XMCM3には核移行活性が無く、ライセンス因子として働いていることが示唆された。
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