研究課題/領域番号 |
07282223
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 理化学研究所 |
研究代表者 |
川崎 勝巳 理化学研究所, 遺伝生化学研究室, 研究員 (60177665)
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研究期間 (年度) |
1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1995年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | 相同的組換え / 核内構造 / ショウジョウバエ / クロマチン / 核再構成系 / 再構成クロマチン |
研究概要 |
相同的組換えで真核生物特有の機構があることが明らかになってきている。真核生物の相同的組換えは時間的にも空間的にも厳密な制御下にあって真核生物特有の核内構造のもとで機能する。本研究はショウジョウバエ試験管内核・クロマチン再構成系により核内構造・クロマチン構造とその機能を対応させる相同的組換え反応系の開発とこれにより核内構造・クロマチン構造の役割を明らかにすることを目的としている。今年度、相同的組換え反応系の開発については、 1.相同的組換えおよび核内構造関連配列を組み込んだ互いに長い相同配列をもつ基質DNAの構築 2.ショウジョウバエ初期胚抽出液によるクロマチン再構成の至適化 3.核内構造に依存して相同的組換えを行わせる核抽出液画分などの調製 4.相同的組換え検出系の確立 の4点を行った。前者2つはほぼ終え、クロマチン基質として量的に質的に本反応系に適した調製法を現在検討中である。この過程で、相同的組換え機構のなかで重要な過程である相同な塩基配列の間でのヘテロ二本鎖の形成(相同的対合)と塩基対の水素結合交換をともなうヘテロ二本鎖の伸長(鎖交換)がクロマチンレベルでどのように進行するかについてショウジョウバエクロマチン再構成系により試験管内での解析を行なった。その結果クロマチン構造が相同的組換えに段階的に抑制として働くことが明らかとなり、クロマチンレベルの制御が相同的組換えの進行に重要であることが示唆された。第3点については核内構造に働きかける蛋白、相同的組換えに関与する蛋白酵素、相同的組換え活性の高い材料からの核抽出液画分などを検討した。第4点の相同的組換え検出系については基質に複数の薬剤耐性マーカーを組換え頻度を高感度かつ高信頼度で検出できるようにラムダファージの試験管内パッケージングを用いた系が使えることを確認した。
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