研究課題/領域番号 |
07283211
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
千葉 和義 東京工業大学, 生命理工学部, 助手 (70222130)
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研究期間 (年度) |
1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1995年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | ヒトデ / 卵母細胞 / 1-メチルアデニン / MPF / GVBD / Cell free |
研究概要 |
ヒトデ卵母細胞は、1-メチルアデニン(1-MA)によって減数分裂を再開する。我々は、1-MA情報伝達系に三量体GTP結合蛋白質(G)のβγサブユニットが関与することを明らかにしてきた。GβγからMPF形成までには、64kDaの蛋白質のリン酸化が関与していると予想されたので、64kDa蛋白質がどのようにMPF形成に関わっているのかを明らかにし、さらに1-MAレセプターを同定することを研究目的とした。 卵ホモゲネートに放射性のATPとGβγを加えると、64kDa蛋白質がリン酸化された。しかし、リン酸化量が実験ごとに一定でなく、ホモゲネート作成の条件を改良する必要があると考えられた。さらに64kDaの蛋白質のリン酸化からMPF形成までの情報経路を明らかにするには、in vitroでMPFが形成されるcell free系の確立が望まれる。そこで、これらの要求を満たす卵ホモゲネート作成法の開発にとりかかった。 卵黄膜を除去した成熟卵を、EGTA、Hepes、グリシンを含む緩衝液で洗った後、60μmのメッシュに通すことでマイルドに破砕する。このM期ホモゲネートに卵核胞を加えると、約30分でGVBDが起こった。未成熟卵のホモゲネートではGVBDは起こらず、M期ホモゲネートにMPF活性が検出されたことから、本法は生理的なGVBD過程を再現すると考えられた。また、この未成熟卵ホモゲネートにGβγを投与すると、大変効率よく64kDaの蛋白質がリン酸化された。本法によるcell free系は、64kDaの蛋白質の精製に役立つだけでなく、1-MA情報伝達系と減数分裂過程について、有効な解析手段となることが期待できる。 1-MAレセプターを同定するために、ナマコ卵母細胞に、ヒトデ卵のpoly A_+RNAのRNAを顕微注入したが、1-MA処理で減数分裂は再開されなかった。現在、ヒトデRNAが翻訳されているか否かを調べている。
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