研究課題/領域番号 |
07300009
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研究種目 |
総合研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
笠原 稔 北海道大学, 理学部, 助教授 (40001846)
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研究分担者 |
南 忠夫 東京大学, 地震研究所, 教授 (10012923)
鏡味 洋史 北海道大学, 工学部, 教授 (70016476)
嶋本 利彦 東京大学, 地震研究所, 教授 (20112170)
瀬野 徹三 東京大学, 地震研究所, 教授 (10216567)
勝俣 啓 北海道大学, 理学部, 助手 (10261281)
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研究期間 (年度) |
1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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キーワード | ネフチェゴルスク地震 / オホーツクプレート / 地震断層 / GPS観測 / 国際共同地震調査 / 日ロ地震協力 |
研究概要 |
地震翌日、サハリンからの共同観測・研究受諾の連絡を受け、第1班を余震観測を主として、6月2日函館からサハリン、ユジノサハリンスクへ出発する。ロシア側の調査団と、6日合流し、全体の計画についての合意書を作成し、非常事態省の援助で7日、特別機でオハへ出発。その夜から、合同余震観測を開始する。現地調査の予察結果から、第2班の地震断層・活断層調査を、6月17日にサハリン到着に決め、手配を進めた。第3班の地震工学的調査と地殻変動観測のための下準備を行い、第1班の1人が、6月14日帰国する。第2班及び第1班は、6月末まで現地での調査を続ける。第3班は、7月17日出発し、現地での調査を8日間行い、全体の予備的な解析結果についての報告会を、7月29日サハリンの海洋地質学地球物理学研究所において行った。地震計設置、地震断層の空中からの調査、地殻変動観測点の設定等に、ヘリコプターの利用が欠かせなかった。7月6日から3日間、モスクワでこの地震を契機に始められた日ロ地震協力専門家会議に、代表者の笠原が参加し、今回の調査の速報を報告すると共に、今後の協力を相談する。 結果としては、今回の地震は、オホーツクプレートの存在を明瞭にするものであり、プレート境界の地震である。余震は、地表に現れた地震断層の北部延長部でも活発であり、西側にも拡大して行った。地殻変動の結果からは、これらの拡大余震域は本質的には地震時に動いたものではないことを示していた。綿密な地表変位の測定により、地震断層の長さ35km、最大水平ずれ8mを確認する。建物被害は、ネフチェゴルスクの特定の形式の建物に集中していることと、地盤的には大きな問題がないことを確かめた。本年、2月5・6日の日ロ地震シンポジウムで、これらの成果を発表した。
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