研究課題
基盤研究(B)
本研究の目的は、衛星通信を利用したリフレッシュ教育を推進するために、その効果的な教授方法を検討すると共に、フィードバックシステムを開発することである。以下の成果が得られた。1.米国の衛星通信大学NTUの調査米国における衛星通信大学院大学として有名なNTU(National Technological University,全米工科大学)について調査した。NTUでは、1985年から衛星通信を利用して、単位の認定と修士の学位授与を行っている。2.インターネットによるフィードバックシステムの確立遠隔講義を実施する場合、質問などのフィードバック方法が重要となる。そこで、インターネットを利用したフィードバックシステムを開発した。衛星通信受講サイトでは、インターネット接続されたWWWブラウザをとおして、講師からの問題提示に対しリアルタイムに回答することができる。3.各種形態による衛星通信遠隔講義の実施と評価(1)HD-CODECを利用したハイビジョンによる双方向通信の講義形態、(2)アナログ・フル映像による全国配信の講義形態、(3)1.5Mbpsデジタル準動画を利用した双方向通信の講義形態、の衛星通信遠隔講義を実施し、その評価を行った。4.講座・講義形態の総合評価アナログ・フル映像による遠隔講座と、1.5Mbps準動画による遠隔講座を比較検討した。その結果、いずれの遠隔講座とも高く評価されたが、画像品質の評価因子は、総合評価に大きな影響を与えることを明らかにした。以上、これらの成果を総合的にまとめ、衛星通信リフレッシュ教育に関する知見を整理した。
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