研究分担者 |
布谷 光俊 信州大学, 教育学部, 助教授 (50109162)
斎藤 哲瑯 川村学園女子大学, 教育学部, 教授 (80235051)
中野 重人 国立教育研究所, 教科研究部, 部長 (10040982)
宮本 一 大正大学, 人間学部, 教授 (20255970)
奥井 智久 宇都宮大学, 教育学部, 教授 (60024965)
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研究概要 |
学校週5日制の導入は,子育ての在り方に新しい課題を提起している。それは,端的にいって学校と家庭や地域社会における子育ての在り方を見直すことであり,三者の新しい連携とその方途を求めているのである。 本研究は,この緊要な教育課題への取り組みである。ここでは,生活能力の育成と向上を,どのようにして図るかを追求した。まず,その生活能力については,次の三つの事柄を含むものとしてとらえた。すなわち,その一つは,健康や安全などよりよい生活に必要な「生活技能」である。その二つめは,自然体験や社会体験など自己充実のために自ら進んで切り開く「生活企画能力」である。そして,その三つめは,共に協力して生きるという「共同生活能力」である。今日の子どもたちにあっては,これらの生活能力の低下が指摘されている。そこで,小・中・高等学校にわたって,子どもの生活能力の実態に関する調査を行い,その実態を明らかにした。また,学校において,生活能力の育成がどのように行われているか,文部省の学校週5日制の調査研究協力校を対象にアンケート調査を行い,更に,少年自然の家や青年の家などの青少年教育施設において,生活能力の育成を目的とした主催事業の実態を調査し,明らかにした。 およそ,以上のような調査・研究を踏まえて,生活能力の育成を図るためには,どのようなプログラムが望ましいか,生活能力育成のためのプログラム開発に取り組んだ。そのプログラム開発と実践は,国立赤城青年の家,国立磐梯青年の家,国立信州高遠少年自然の家で取り組まれ,実践研究の成果が明らかにされている。
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