研究課題/領域番号 |
07300028
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研究種目 |
総合研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
赤松 純平 京都大学, 防災研究所, 助教授 (10027279)
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研究分担者 |
村上 ひとみ 北海道大学, 工学部, 助手 (10201807)
中村 正夫 東京大学, 地震研究所, 助手 (10012949)
松波 孝治 京都大学, 防災研究所, 助教授 (70027291)
諏訪 浩 京都大学, 防災研究所, 助教授 (00093253)
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研究期間 (年度) |
1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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キーワード | 1996年麗江地震 / 納西族木造家屋 / 地震による飛び石 / 日干し煉瓦壁 / 雲南省地震局の地震予報 / 麗江-剣川断列帯 |
研究概要 |
1996年2月3日に中国雲南省麗江納西族自治県で起こった地震(麗江地震:M7.0)とその被害に関する現地調査を、中国国家地震局雲南地震局、中国科学院成都山地災害環境研究所および雲南省地理研究所の協力を得て3月1〜13日に行った。現在収集した資料の解析中であるが、以下のことが明らかになっている。 (1)被害の概要:麗江納西族自治県下で、死者309人、負傷者17,057人(内重傷者4,070人)、家を失った人18万人。MMI震度9(気象庁震度の5強〜7弱)の地域は、金沙江(長江上流)に挟まれた南北65km東西25kmの長円形をしており、人的被害、建物被害の大きかった麗江盆地はこの南部に位置する。2月4日には麗江盆地の北側にM6.0余震が発生し、建物被害を拡大した。日本から持ち込んだ地震計により余震観測が行われ主震の震源位置推定に利用した。 (2)麗江盆地北部で飛び石が数多く発見され、盆地西部の断層が地震に関係することが判った。また、震源近傍の地震動は1gを越える加速度があったものと推定された。 納西族の民家は木造日干し煉瓦壁である。建物の軸組の構造被害は大きくなかったが、壁の崩壊が著しい。ほとんどの死傷者は倒壊した壁の下敷きになったためである。盆地内では建物被害に顕著な地域性がある。被害程度と地盤震動特性との関係を吟味するために、持ち込んだ高感度地震計により微動観測を実施した。深層基盤構造と地下水位などが被害の程度に関係することが判った。 雲南省地震局はこの地震の短期予報(1〜3ヶ月)を出しており、行政機関や軍が警戒体制をとっていた。このため、発災直後の災害対応が迅速に行われ、多くの負傷者をだしたものの、死者を少なくすることができた。地震局の地震予報の方法、政府の地震対応処理の資料を収集した。
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