研究課題/領域番号 |
07301025
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会学(含社会福祉関係)
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研究機関 | 奈良大学 |
研究代表者 |
前田 穰 (前田 穣) 奈良大学, 社会学部, 教授 (50199634)
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研究分担者 |
冨山 一郎 大阪大学, 文学部, 助教授 (50192662)
木下 博道 帝塚山大学, 教養学部, 助教授 (60195336)
春日 直樹 大阪大学, 人間科学部, 教授 (60142668)
本濱 涼一郎 (元濱 涼一郎) 奈良大学, 社会学部, 助教授 (60190972)
岡本 英雄 上智大学, 文学部, 教授 (20119126)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
5,900千円 (直接経費: 5,900千円)
1997年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1996年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1995年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
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キーワード | 経済意識 / 経済的態度 / 経済主体 / マス・コミュニケーション / 競争 / 実力主義 / 消費者期待 / 社会的公正 / 消費者 / 平等 / 政治 / 経済 / 意識 / 経済的 / 態度 / 政府 / 経済の社会的評価 / 経済システムに対する意識 / 経済システムと市民 / 一般公衆の経済に対する意見 / 経済に対する態度 |
研究概要 |
経済意識と経済の社会的評価に関する特記すべき知見及び今後の計画を略記する。 1.経済意識(経済的態度)の構造。(1)消費者としての期待(信頼)。各種の経済主体や競争メカニズムに対する期待、また(政治主体や政経外の諸主体さらに順調な天候などの自然現象を含む)経済システムの諸環境要因に対する期待の分析からは、(1)政経主体に対する期待は低く、競争メカニズムに対する期待は高いこと、(2)因子分析の結果から、経営に対する期待と競争メカニズムに対する期待とは、乗離することが示され、メカニズム・制度への信頼とシステム主体への信頼の乗離が、政治システムにおけるような日本の特徴なのか、欧米でも見られるのか経済システムの特徴かという問題が提起された。(2)一般市民の経済の諸側面に対する見通しは、極度に悲観的であった。これは、主として中長期の日本社会観が悲観的であるところへ、急激な景気の悪化感が重なったためと解される。 2.経済意識と情報化との関連。「経済」からの自由連想語の範囲が、マスコミのニュースの語彙の範囲内にほぼ収まること、また人が経済情報を主として依拠するメディアの別(テレビか新聞か)は、その人の属性との関連が顕著なことが確認された。 3.経済意識と職業。特に自由競争と規制の意識を掘り下げた結果、事務従事者や現業従事者の差などは、職業的な利害によって説明されるが、自営業では屈折していることが見出された。 4.社会的公正観との関連では、経済見通しが悲観的なほど、学歴の資源配分機能を大きく、また学歴と実力の結合も大きく見る顕著な関係が見出された。 5.経済意識の文化的比較および、6.経済意識の生成については、国内の1時点の調査では制約があり、この基礎の上での本格的な展開を今後に計画している。
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