研究課題/領域番号 |
07301049
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 総合 |
研究分野 |
国文学
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研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
岡本 恵徳 琉球大学, 法文学部, 教授 (70044831)
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研究分担者 |
浦田 義和 九州女子大学, 文学部, 教授 (00151944)
関根 賢司 樟蔭女子短期大学, 教授 (60088953)
大胡 太郎 琉球大学, 法文学部, 助教授 (30253941)
玉城 政美 琉球大学, 法文学部, 教授 (30101455)
仲程 昌憲 (仲程 昌徳) 琉球大学, 教養部, 教授 (50044863)
高橋 俊三 沖縄国際大学, 文学部, 教授 (40088779)
狩俣 繁久 琉球大学, 法文学部, 助教授 (50224712)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
1996年度: 3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
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キーワード | 近代沖縄文学 / 短歌 / 琉歌 / 明治琉歌 / 伝統琉歌 / 比較文学論的研究 / 比較ジャンル論的研究 / 明治文学 |
研究概要 |
合計2年間の研究実施期間に我々は本研究計画にもとづいて購入した設備(パソコン2台、ノート型パソコン5台、イメージスキャナー等)を使用して、明治・大正期(明治31年〜大正7年)に沖縄で発行された『沖縄毎日新聞』『琉球新報』に掲載された短歌と琉歌の資料の収集・研究とデータベース化をおこなった。データベース化に際して、(1)本文、(2)作者名、(3)結社名、(4)題、題詠、(5)当座・兼題、(6)選者、点者、(7)判定・評価、(8)開催日、(9)掲載紙、(10)掲載日、(11)掲載号、(12)コラム名、(13)備考のインデックスを付し、さまざまな観点から検索できるようにした。これによって、明治以降の琉歌と短歌の年毎の発表歌数、結社数とその動向、結社とそれに属する作者、選者と結社の関係、短歌と琉歌の両方を創作した作者、その属する結社、その選者などが把握できるようになった。 『沖縄毎日新聞』『琉球新報』に掲載された短歌と琉歌の総数(両紙の重複を含む)はつぎのとおりであった。短歌〔『沖縄毎日新聞』7016首、『琉球新報』17921首、計24937首〕、琉歌〔『沖縄毎日新聞』9781首、『琉球新報』5352首、計15133首〕総計40070首。琉歌のばあい、明治以前に創作された伝統的琉歌が約5千首であり、その3倍もある。この数字が何を物語っているのか、何故このような増加をもたらしたのか等の解明は今後の課題である。これらパソコンに入力された資料によって明治以前の「伝統琉歌」と明治以降に創作された「明治琉歌」という時代を異にする同一ジャンルの比較研究、および、短歌と琉歌という使用言語はことなるが、ほぼ同じ長さの短詩(短歌が57577の31文字で、琉歌が8886の30文字)の比較研究が可能となった。また、明治琉歌に関しては約17万5千件の単語を見出し語にした単語索引も作成した。単語索引によって、明治以前の伝統琉歌との表現の違いについての詳細な比較研究が可能になった。
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