研究課題/領域番号 |
07301052
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 総合 |
研究分野 |
中国語・中国文学
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研究機関 | 神奈川大学 |
研究代表者 |
尾上 兼英 神奈川大学, 外国語学部, 教授 (30012967)
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研究分担者 |
大木 康 東京大学, 大学院, 助教授 (70185213)
大里 浩秋 神奈川大学, 外国語学部, 教授 (70221124)
吉川 良和 神奈川大学, 外国語学部, 教授
山口 建治 神奈川大学, 外国語学部, 教授 (60102224)
小島 晋治 神奈川大学, 外国語学部, 教授 (50012505)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
11,600千円 (直接経費: 11,600千円)
1996年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
1995年度: 8,400千円 (直接経費: 8,400千円)
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キーワード | 中国 / 江南 / 都市 / 文学 / 芸能 / 民間伝承 / ネットワーク / 説唱 / 評話 / 儺戯 / 地方戯 / 杭州 / 西湖 / 弾詞 / 蘇州 |
研究概要 |
この研究に於いて、我々は江蘇、安徽両省の南部、浙江省東部の各都市について、その都市の自然環境と産業形態の特色、都市の歴史、都市固有の芸能や民間伝承に着目し、それぞれの専門分野に関連したテーマについて輪番で報告を行い、これについて討論を積み重ねた。また、資料面では科研費によって購入した前記三省の地方志を活用すると共に、研究メンバーが入手した、現代中国の江南の各都市で出版された新たな資料と照合、整理し、近代以前の文献資料の欠点を補うことを心がけた。これらの結果として、江南の地域文化、とりわけ経済力を背景として発展した都市の文化は、そのネットワークの緊密さとも併せて極めて独自性の高い豊かなものであることがいよいよ明瞭となった。特に今後の課題を展望する上で重要な点は、それぞれの都市が独自性を有しながらも、都市相互或いは都市と周辺の農村とが、水運を媒介にした商業による、或いは官僚機構と文人によるなどの様々な緊密なネットワークで結びつけられていることが見えてきたことである。しかもそのネットワークは中国国内に止まらず、日本も含めた海外にまで及んでいる。 現在は、この研究に於いて得られた成果を土台に個々人が研究発表を行っているが、更にそれぞれの分野で共同研究を継続、拡大すると共に、海外での実地調査によるより豊かな成果を獲得するために海外調査を行う予定である。その一部として、すでに今年度より浙江大学との大学間交流に対する助成金を受領し、更に海外との共同研究に対する助成金を申請する予定である。
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