研究課題/領域番号 |
07301072
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 総合 |
研究分野 |
文化人類学(含民族学・民俗学)
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研究機関 | 東京都立大学 |
研究代表者 |
松園 万亀雄 東京都立大学, 人文学部, 教授 (00061408)
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研究分担者 |
奥野 克己 京都文教大学, 人間学部, 専任講師 (90250018)
棚橋 訓 慶應義塾大学, 文学部, 助教授 (50217098)
栗田 博之 東京外国語大学, 外国語学部, 助教授 (30186506)
松井 健 東京大学, 東洋文化研究所, 教授 (50109063)
須藤 健一 神戸大学, 国際文化学部, 教授 (10110082)
杉島 敬志 国立民族学博物館, 助教授 (80196724)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | セクシュアリティ / 性行動 / ジェンダー / 性表象 / 社会組織 / 夫婦関係 / ライフサイクル / 性 / 性行為 / 男女 / 社会人類学 |
研究概要 |
本研究の目的は、性に関する調査体験と資料をもつ研究者による合同討議によって、将来の人類学的な性研究における理論と方法についての指針を探究することにあった。その目的を達成するために主として以下の課題を検討した。 1.性行動、性表象と社会・文化体系との関連性、およびそうした関連性についての通文化的比較の可能性。2.社会(文化)人類学における性研究の意味、可能性、および限界にかかわる理論的問題。3.研究者各自の調査資料の再分析と再解釈。 本研究では合同討議において研究分担者のほかに霊長類学研究者および女性人類学者にも参加してもらい、多様な角度から活発な論議をおこなうことができた。その結果、以下のことが判明した。 1.従来の研究では当該社会での性的に活発な世代の行動にのみ過度に焦点が当てられ、子供や老人たちの性行動にかんする研究が等閑に付されてきた。ライフサイクル全体との関連で性研究をすすめ無ければ、セクシュアリティと社会組織、文化価値との関連性を発見することが困難である。 2.性行動はそれぞれの社会のジェンダー関係と密接に関連しており、そのため夫婦間の性行動のありかたはたとえば人口抑制策としての避妊法の選択にも多大の影響をおよぼしている。 3.人類学者のフィールドワークにおいて、セクシュアリティ調査が困難な社会と比較的容易な社会がある。これはその社会の社会組織と宗教的態度に由来する性観念やジェンダー関係と密接に関わっている。
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