研究課題/領域番号 |
07303001
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
経済理論
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研究機関 | 関東学院大学 |
研究代表者 |
永井 義雄 関東学院大学, 経済学部, 教授 (40019815)
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研究分担者 |
関口 正司 九州大学, 法学部, 助教授 (60163101)
下川 潔 中部大学女子短期大学, 助教授 (40192116)
山内 友三郎 大阪教育大学, 教授 (80030344)
有江 大介 横浜国立大学, 経済学部, 教授 (40175980)
音無 通広 (音無 通宏) 中央大学, 経済学部, 教授 (20041105)
姫野 順一 長崎大学, 総合科学部, 教授 (00117227)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
8,500千円 (直接経費: 8,500千円)
1997年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1996年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1995年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
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キーワード | 幸福計算 / 快若原則 / 功利原則 / 正義 / 効平 / 統治原理 / 立法原理 / 生命倫理 / 公益 / 最大幸福 / 福祉政策 / ベンサム / シンガー / ミル / ヒューム / 功利主義 / 啓蒙 / 倫理 / 社会契約 / ロック / J.S.ミル / 共同体主義 / 小尺苦原則 / 効率 |
研究概要 |
3年間にわたる本研究の最大の目標の1つは、功利(公益)主義の古典原典、それも出来れば未刊の草稿に遡って研究を拡大、深化させ、その成果を国際的に問うことであった。幸い、ベンサム草稿のマイクロ・フィルムを一括購入出来、ロンドン以外でこれを持つのは、日本が最初ということになった。永井、音無、有江、深貝、堀田、桜井、市岡、近藤、立川らは、これによって研究をすすめ、前6名は、その成果を第5回国際功利(公益)主義学会(ニューオーリンズ、1997年3月)で発表した。その後、研究協力を仰いだ坂井、奥野、児玉らがこの線にそって新たに研究を開始している。 他方、いま1つの目標は、実践道徳として今日生きている功利(公益)主義が理論的、実践的にいかに機能しているかを確認し、今後さらに人類の福祉と地球環境の保護のために功利(公益)主義をいかに理論的、実践的に展開していくべきかを、考察することであった。この点でも、もちろん、国際交流は必要であって、山内は、オーストラリア国立大のシンガー教授と連携しつつ、生命倫理の問題で研究を深め、樫(研究協力者)もシンガー教授の著書を翻訳して、この面での功利(公益)主義的思考の意義を広めた。理論面では、永井、有江、深貝の3名は、1996年9月、ロンドン大学において、バリー教授の著書(Brain Barry,Justice as impartiality)をめぐっての、日英合同研究会に参加し、それぞれおよそ、1時間半の質疑応答をおこなった。これには、バリー教授自身が参加したのみならず、ローゼン教授、スコフィールド、ケリ-、クリスプ各博士など、約15名がイギリス側から討議に参加し、日本側には他5名が参加した。 こうした研究会活動の結果、およそ、国際学会における日本からの発信については、国際的に一定の評価を受け、日英合同研究会の基礎も、一応固まったように思える。若手の研究者も、現れつつあり、今後の一層の理論的、実践的展開が期待される。1998年7月、待望の日本功利(公益)主義学会が旗揚げ出来るようになったのも、3年にわたる本研究補助があり、そのお蔭で研究会を継続できたからである。
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