研究課題/領域番号 |
07303010
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
経済史
|
研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
田北 廣道 (1997) 九州大学, 経済学部, 教授 (50117149)
森本 芳樹 (1995-1996) 九州大学, 経済学部, 教授 (30037105)
|
研究分担者 |
藤井 美男 九州産業大学, 経済学部, 教授 (70183928)
関 哲行 流通経済大学, 社会学部, 教授 (60206620)
山田 雅彦 熊本大学, 文学部, 助教授 (90202382)
斎藤 絅子 明治大学, 文学部, 教授 (90022467)
丹下 栄 下関市立大学, 経済学部, 教授 (10179921)
田北 廣道 九州大学, 経済学部, 教授 (50117149)
|
研究期間 (年度) |
1995 – 1997
|
研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
|
配分額 *注記 |
5,900千円 (直接経費: 5,900千円)
1997年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1996年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1995年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
|
キーワード | 小経営 / 市場 / 権力 / 制度 / 聖・俗 / 周縁民 / 社会統合 / システム |
研究概要 |
研究の最終仕上げの年にあたる本年度は、2度の研究会を開いて各分担者の成果の集約をはかり、年度末の「報告書」作成と来年度の論文集刊行にむけた準備を行った。(1)研究成果の総括にあたり注意すべきは、研究計画で当初に掲げていた「小経営統合」を越える問題の所在である。(1)中世初期の領主制の担う広域・在地的流通の組織者としての重要な機能、狭義の領主・農民関係には収まり切れない広範な保有民の存在、都市的定住における多様な地誌・社会的結合の検出(森本、丹下)、(2)中世盛期の流通の広域的展開と対応した商業組織の整備、商業的権益をめぐる社会諸層の結合と反発、市場を焦点とした領域国家(権力)と市民・農民の複合的関係、領域国家・都市の拡充と慣習法の体系化・宗教的な再編成(斎藤、山田、岡崎、岡村)、(3)中世後期の手工業・商業を起点とした都市内の階層分化と共同体の再編、都市の市場を核とした周辺諸候・都市・農村の統合、都市の行財政制度の改革や巡礼の隆盛を支える聖俗諸層の広範な結合(田北、関、藤井、奥西、花田)などを、その代表例とする。したがって、これまでの「小経営統合」にかわり「社会統合」をテーマに据え、経済・社会・法制・宗教・地誌と結合の絆こそ違え、「領主制・共同体、都市・農村、広域・在地、聖・俗」にまたがる社会諸層の結合・反発・再編の史的追究を課題とする必要をつよく感じた。(2)そこで、これまで森本芳樹氏を代表者として組織されてきた「西欧中世史料・社会経済史研究会」の構成メンバー数人にも参加いただき、『中・近世西欧における社会統合の諸相』(平成10年度の科学研究費補助・一般学術図書に申請中)として研究成果の集成し刊行することにした。
|