研究課題/領域番号 |
07304035
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 総合 |
研究分野 |
固体地球物理学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
瀬川 爾郎 (瀬川 爾朗) 東京大学, 海洋研究所, 教授 (60013570)
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研究分担者 |
渋谷 和雄 国立極地研究所, 研究系, 教授 (80132710)
佐藤 忠弘 国立天文台, 地球回転研究系, 助教授 (10000176)
大江 昌嗣 国立天文台, 地球回転研究系, 教授 (00088783)
竹本 修三 京都大学, 理学部, 教授 (40027256)
大久保 修平 東京大学, 地震研究所, 助教授 (30152078)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
13,700千円 (直接経費: 13,700千円)
1996年度: 6,100千円 (直接経費: 6,100千円)
1995年度: 7,600千円 (直接経費: 7,600千円)
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キーワード | 超伝導重力計 / 地球深部ダイナミクス / GGP / 昭和基地 / 地球潮汐 / 極潮汐 / 地球自由振動 / 海洋潮汐 / TOPEX / POSEIDON / 極運動 / 地球システム科学 |
研究概要 |
1 超伝導重力計国際ネットワークGGP(Global Geodynamics Project)の共同観測期間は1997年7月から2003年6月までと決まり、そのための最終的な調整が行われた。日本国内のデータについては、東大海洋研の日本データセンターを通していちはやく交換が開始され、地球潮汐などの解析が行われた。その結果、大気起源と思われる残差信号が複数の観測点の重力残差系列に共通して見られることがわかり、大気の重力への影響の推定法に課題を残した。 2 国立天文台により、オーストラリアに超伝導重力計が設置され、観測が開始された。また、京都大学により、現在京都に設置されている2台の超伝導重力計のうちの1台をインドネシアに移設する計画が進められており、1997年中には完了する見込みである。これらの新しい観測点と既存の南極昭和基地および日本本土の観測点とを結ぶことにより、西太平洋から南極に至る大きな日本のネットワークが形成されることになる。また、このような新しい観測点の展開により、従来北半球中緯度地帯に偏在していた超伝導重力計観測点の分布のかたよりが少しずつ是正され、GGPの成否にとってきわめて重要な進歩が達成されつつある。 3 南極昭和基地の超伝導重力計データの解析から、地球の極運動に伴う重力変化(極潮汐)が観測され、チャンドラ-運動の周期と衰退バラメタが精度良く推定された。δファクタや位相については理論値からの食い違いが見られ、大気や海洋の影響がその原因と考えられた。 4 南極昭和基地の超伝導重力計データのスペクトルの中に、地球自由振動のノーマル・モードに相当するピークが地震の起きていないときにも存在することが確認され、地球自由振動が常時励起されていることがわかった。励起源としては、グローバルな大気変動が有力であると考えられた。
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