研究課題/領域番号 |
07304049
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 総合 |
研究分野 |
遺伝
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研究機関 | 京都工芸繊維大学 |
研究代表者 |
渡邊 隆夫 京都工芸繊維大学, 繊維学部, 教授 (20000242)
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研究分担者 |
仁田坂 英二 九州大学, 理学部, 助手 (60222189)
上野山 登久 神戸学院女子短期大学, 助教授 (00203464)
布山 喜章 東京都立大学, 理学部, 教授 (20087133)
小熊 譲 筑波大学, 生物科学系, 教授 (90114074)
山本 雅敏 京都工芸繊維大学, 繊維学部, 助教授 (10142001)
山元 大輔 三菱化学生命科学研究所, 主任研究員
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
1996年度: 5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
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キーワード | 種分化 / ショウジョウバエ(Drosophila) / 隔離機構 / 交尾行動 / フェロモン / 雑種致死 / 雑種不妊 / 球済遺伝子 / 性比 |
研究概要 |
種分化の遺伝学的研究を,2つの生殖的隔離横構に大別した. 1.交配前隔離研究 (1)D.virilisの性フェロモン,Z-(II)-pentacoseneは常染色体上劣性遺伝子の支配を受け,主遺伝子は2-218にあった(小熊). (2)D.melanogasterの性行動突然変異をP因子を用いて誘発した。配偶行動の異常で不妊になる、約20系統のうち、性決定遺伝子tra-2を得た。また、37系統が、D.simulans雄との種間交配率を高くした(仁田坂)。 (3)D.simulansの自然集団から、D.melanogaster雄との交配率が異常に高い系統(S2)を発見し、遭伝子分析を行ったところ、常染色体上の複数の遺伝子が関与していた(上野山)。 (4)D.melanogasterの交尾行動異常をP因子で誘発したところ、多くの突然変異を発見じた。そのうち、satoriはfruの対立遺伝子であり、さらに、性決定遺伝子traの下流で性行動とローレンス筋の性決定に与るカスケードと考えられた、(山元)。 2.交配後隔離研究 (1)D.melanogaster雌×D.simulans雄の雑種致死を救済する遺伝子HmrとLhrについて、致死救済能以外の機能(抑圧能)を欠失系統を用いて確認した(渡辺)。 (2)D.albomicansとD.nastaの雑種雄の妊性を支配する遺伝子がD.albomicansに種内変異として存在し、X染色体上に性比を歪ませる遺伝子、第2染色体上にそれを抑圧する遺伝子があると判断された(布山)。 (3)D.ananassaeとD.pallidosaのF1雄不妊の現象を染色体置換法で解析した結果、異性の性染色体(X対Y)で決まるのではなく、常染色体との組み合わせで決まることが分かった(松田)。 (4)欠失系統を用いてD.melanogasterとD.simulansの雑種致死を救済する遺伝子Lhrが機能するために不可欠な染色体領域がD.melanogasterに10ケ所程度存在することを発見した(山本)。
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