研究分担者 |
青木 和夫 長岡技術科学大学, 機械系, 教授 (60115095)
瀧本 昭 (滝本 昭) 金沢大学, 工学部, 教授 (20019780)
稲葉 英男 岡山大学, 工学部, 教授 (40133805)
熊田 雅弥 岐阜大学, 工学部, 教授 (30021603)
土方 邦夫 東京工業大学, 工学部, 教授 (60016582)
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研究概要 |
各研究分担者が,それぞれ下記の成果を達成した. 1.極微細流路内における吸収・蒸発特性の解析(土方) 巾・高さ0.2mm,長さ9mmの25本の流路からなるマイクロチャンネルの流動状態図を作成するとともに,大口径流路に較べ二相間の相互干渉が減少し流動抵抗が低減し,流動状態区分と良く一致することを示した. 2.吸収冷凍機における高効率熱交換(稲葉) 円筒状吸着槽に様々な密度条件で繊維系高性能有機質吸着剤を充填して脱着および吸着実験を行ない,本吸着剤が従来の無機系吸着剤に比較して,吸着量が多く脱・吸着性性能が非常に良いことを定量的に解明した. 3.多成分混合媒体の利用と制御(瀧本) 低沸点有機系冷媒に,優れた熱的物性をもつ無機物質を混合した二成分系の不溶性混合媒体を対象に,膜・滴複合凝縮のミクロ挙動と凝縮伝熱特性について理論的・実験的に追求した. 4.次世代冷媒の熱物性測定(長坂) 混合冷媒HFC-32/HFC-134a(HFC-32wt%:24.9,50.0,75.0)の液相の熱伝導率を非定常細線法により,温度233〜313K,圧力30Mpa,測定精度0.5%で測定を行った. 5.電場による着霜現象の制御(熊田) 電場付与による着霜とその成長の制御として,高電圧パルス発生装置の試作を行い,電圧,パルス幅,および周波数の除霜効果への影響を明確にし,霜の離脱のメカニズムおよび着霜面の濡れ性の効果について検討した. 6.着霜の融解と再凝固過程の解明(青木) 着霜・除霜のサイクルを伴う熱交換器の特性について,その取り扱いを示すとともに,全体としての熱効率を詳細に明示し,合わせて,霜層の成長におよぼす超撥水性伝熱面の影響を実験的に明らかにした. 7.スラッシュ相の流動特性の解明(福迫) 伝熱面上に生成する霜層に水溶液を噴霧し,スラッシュ状態にした霜層の除去に関して検討を行った.水溶液の濃度,温度,および噴霧量がスラッシュ層の流動・除去特性に及ぼす効果を明らかにした.
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