研究分担者 |
赤坂 裕 鹿児島大学, 工学部, 教授 (20094112)
石原 修 熊本大学, 工学部, 教授 (10037971)
片山 忠久 九州大学, 総合理工学研究科, 教授 (80017938)
林 徹夫 九州大学, 総合理工学研究科, 助教授 (40150502)
渡邊 俊行 (渡辺 俊行) 九州大学, 工学部, 教授 (60038106)
西田 勝 九州産業大学, 工学部, 教授 (30069504)
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研究概要 |
1.各種建物のエネルギー消費構造 (1)福北地域(福岡市および北九州市)における8種類の建物(業務施設,商業施設,医療施設,宿泊施設,文教施設,文化施設,スポーツ施設,娯楽施設)のエネルギー消費実態をアンケート調査データや実測データから明らかにし、各種建物の年間及び月別エネルギー消費原単位として整備した。 (2)建物全体のエネルギー消費量から空調用を抽出する手法を新たに提案し,この手法の妥当性を確認した。 (3)本手法を業務施設,商業施設,医療施設,宿泊施設のアンケート調査データに適用して空調用エネルギー消費量を抽出するとともに,空調用冷温熱消費原単位を推定した。 2.住宅のエネルギー消費構造 (1)2種類の住宅エネルギー消費、住まい方の調査結果から、全国8都市の住宅用エネルギー消費原単位を求めると共に、併用法およびシミュレーションによる住宅のエネルギー消費構造の推定法も提案した。 (2)家庭用エネルギー消費量の解析に関して、住宅形態やライフスタイルとの関係を熊本市内の15世帯の住宅で長期計測を行い、暖房・冷房用エネルギー消費量の比較とともに待機電力量も調査した。 (3)鹿児島地区で戸建住宅371戸、集合住宅67戸を対象にアンケート調査を行った。特に、鹿児島特有の桜島からの降灰という環境下での、冷房用エネルギー消費や住まい方と通風状況について解析した。 3.未利用エネルギー有効活用 (1)九州主要都市における建物用途別床面積データを収集し、都市全域での熱需要量をはじめ既成市街地や新・再開発地域での熱需要量を求め、この中でも熱需要密度が高い地区を地域冷暖房導入可能な地区として抽出した。 (2)九州主要都市における未利用エネルギーの賦存量を求め、先に抽出した高密度地区の熱需要特性と未利用エネルギー分布を考慮して、未利用エネルギー活用可能地区を特定し、未利用エネルギーの供給可能熱量を求めた。 (3)未利用エネルギー活用可能地区での一次エネルギーおよび汚染物質排出量の削減効果を、個別冷暖房方式と未利用エネルギーによる地域冷暖房方式の比較により明らかにし、これを九州主要都市全体で推計・評価した。 (4)住宅周辺の太陽エネルギー有効利用について、等時間日影線図を用いたシミュレーションにより検討した。
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