研究課題/領域番号 |
07305034
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 総合 |
研究分野 |
化学工学一般
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
原田 誠 京都大学, エネルギー理工学研究所, 教授 (90027128)
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研究分担者 |
東谷 公 京都大学, 工学研究科, 教授 (10039133)
岡崎 守男 京都大学, 工学研究科, 教授 (90025916)
三宅 義和 関西大学, 工学部, 教授 (70111995)
上岡 龍一 熊本工業大学, 工学部, 教授 (70099076)
中塩 文行 九州大学, 工学部, 教授 (70037729)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
15,000千円 (直接経費: 15,000千円)
1996年度: 4,800千円 (直接経費: 4,800千円)
1995年度: 10,200千円 (直接経費: 10,200千円)
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キーワード | 微細構造 / 分子集合体 / 高分子溶液 / 微粒子 / 構造性流体 / 粒子間相互作用 / 構造形成現象論 / 界面機能 / 微細構造形成 / 高分子 / 複合材料 / 自己組織化 / 材料プロセス / 超微粒子 / パーコレーション / タンパク質 / 電気粘性流体 |
研究概要 |
本研究は、分子集合体系、高分子系、微粒子系、複合材料系それぞれにおける自己組織化微細組織の構造と界面の機能を明らかにすると同時に、これらの成果を基礎として、自己組織化構造と機能の制御設計の共通学術基盤を抽出し、ミクロ要素から微細構造にいたる諸過程のインテグレーションの学理を探ることを目的とした。 1.各系の微細構造形成と機能:(1)分子集合体系;両親媒性分子の組織化機構を分子集合体の幾何学的構造を通して明かとし、また、無機超微粒子形成、タンパク質分離、酵素反応、不斉認識能などに着目して、逆ミセル、ベシクル等の機能を明かとした。(2)高分子系;高分子溶液における溶媒除去・反応誘起型秩序構造形成過程や高分子ネットワーク構造を実験的、理論的に明かとした。また、高分子均質膜における分離機能、不均質膜の構造形成過程、シリカや有機高分子粒子の形成過程を明かとした。(3)微粒子系;液相における微粒子構造形成把握の基礎となる粒子界面近傍の構造と粒子間相互作用をAFMにより実験的に解明し、また、近接・超長距離相互作用の起源に関する理論的知見をえた。さらに、電場、流れ場における微粒子構造形成のシミュレーション、マイクロカプセル構造と製造プロセスとの関連について知見をえた。(4)複合材料系;結晶粒クラスターのバ-コレーション過程、鍍金プロセスにおける結晶成長過程、タンパク質の糖類アモルファス構造について、知見を得た。 2.横断的共通事項:以上の系に共通する事項として、多数の分子の協同効果による構造形成過程の現象論、計算機シミュレーションや量子化学計算、界面構造と相互作用など微粒子構造形成把握のための基本問題等を抽出して、微細構造制御設計にかかわる方法論の一展開方向を示した。最後に、本研究を「分子・粒子テクトニクス」という観点から発展展開させるべきであることを示した。
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