研究課題/領域番号 |
07306008
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 総合 |
研究分野 |
林産学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
白石 信夫 京都大学, 農学研究科, 教授 (70026508)
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研究分担者 |
坂井 克己 九州大学, 農学部, 教授 (30015656)
富田 文一郎 筑波大学, 農工系, 教授 (40012075)
小林 一清 名古屋大学, 工学研究科, 教授 (10023483)
竹村 彰夫 東京大学, 農学生命科学研究科, 助手 (50183455)
吉岡 まり子 京都大学, 農学研究科, 助手 (30220594)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
18,900千円 (直接経費: 18,900千円)
1996年度: 9,300千円 (直接経費: 9,300千円)
1995年度: 9,600千円 (直接経費: 9,600千円)
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キーワード | セルロースアセテート / オゾン酸化リグニン / タンニン / 可塑化 / 生分解性高分子 / エポキシ樹脂 / ポリウレタン発泡体 / ブレンド / 反応性可塑剤 / グラフト / リグニン / オゾン酸化 / 熱分解ガスクロマトグラフィー |
研究概要 |
白石、吉岡は生分解性高分子材料の開発を前提にして、セルロースアセテート及びアセチル化木材を反応性可塑剤およびそれらと非反応性可塑剤併用下での練り込み反応についての検討を行うと共に、フェノールや多価アルコール存在下での木材の液化と成形材料への応用、さらに液化機構の解明についての検討を行った。竹村はポリメタクリル酸メチルとセルロース間の相溶性についての検討結果を報文とすると共に、セルロースアセテートといくつかの高分子とのブレンドの研究を行った。小林はポリ(L-グルタミン酸)よりポリペプチドを主鎖とし、アミロースを側鎖として持つ従来にないタイプでしかもプロテアーゼにより分解されるグラフト共重合体を得た。富田はリグニンのオゾン酸化物がムコン酸誘導体構造をとることより、その利用で生分解性高分子を開発しうると考えて、種々の樹脂化を試み、とくにリグニン/エポキシ樹脂の開発に成功している。坂井は樹皮タンニンからのポリウレタン発泡体の合成を行い、物性と生分解性に優れた材料を開発した。西田は富田の調製したオゾン酸化リグニンについて生分解性の評価法を見出すと共に、非生分解性とされているポリエチレン膜をリグニンを高度に分解する白色腐朽菌で処理することにより、その力学特性が顕著に変化することから生分解するものと判断している。島田と高橋は、白石ら調製したオリゴエステル化セルロースアセテートさらにはアセチル化木材について検討し、それらが十分生分解性を備えており、自然界への炭素循環系への組み込みが可能であると結論している。黒田はシリンギルおよびグアイアシル単位の組成比の異なる広葉樹型脱水素重合物をリグニン試料とし、分析的熱分解により腐朽のさいのリグニンの変化や脱リグニン過程を有効にモニタできることを示した。
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