研究課題/領域番号 |
07306018
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 総合 |
研究分野 |
作物学
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研究機関 | 東京農工大学 |
研究代表者 |
石原 邦 東京農工大学, 農学部, 教授 (70014925)
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研究分担者 |
佐合 隆一 茨城大学, 農学部, 助教授 (30261746)
平沢 正 東京農工大学, 農学部, 助教授 (30015119)
阿部 淳 東京大学, 大学院, 助手 (60221727)
土崎 常男 鯉淵学園, 教授 (30207394)
木村 眞人 (木村 真人) 名古屋大学, 農学部, 教授 (20092190)
坂井 直樹 東京大学, 農学部, 助教授 (00092213)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
5,800千円 (直接経費: 5,800千円)
1996年度: 5,800千円 (直接経費: 5,800千円)
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キーワード | 水稲 / 不耕起 / 土壌 / 植物病理 / 害虫 / 雑草 / 根 / 葉の老化 / 不耕起栽培 / 移植栽培 / 深水栽培 / 病害虫 / 農作業 |
研究概要 |
本研究の目的は作物、土壌、病理、雑草、生産システムのそれぞれの立場から、「不耕起無代掻移植栽培」と慣行栽培が行われている水田を比較調査し、水田生態系の変化に着目しつつ、水田生態系にもたらす短期的、長期的影響を明らかにすることにある。 千葉県試験場水田作研究室の水田において、土壌層の有機物量が増加し、腐植化程度が変化した。また紋枯病については大きな相違はなかったが、不耕起水田では害虫の発生量が少なく、クモ群集中のコモリグモ類が優占し、多年性雑草が増加する傾向が認められた。さらに水稲の生育についてみると、不耕起栽培によって、有機質や無機養分が遍在する土壌表層近くに多く分布することが認められた。一方、地上部では、とくに出穂後葉の老化が遅く、高い光合成速度が長く維持され、根の生理的活性も高いことがわかった。この他に収穫時の土壌貫入抵抗の測定および画像計測による米粒の形状解析を行った。 以上の結果、予測したよりも変化は小さかったが、不耕起移植栽培によって明らかに水田生態系は変化し、その変化が水稲の生育に種々の影響を及ぼすことが認められた。生態系を構成する水稲を含めた各要素の相互関係についてはさらに検討が必要である。
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