研究課題/領域番号 |
07307004
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 総合 |
研究分野 |
細菌学(含真菌学)
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
光山 正雄 新潟大学, 医学部, 教授 (10117260)
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研究分担者 |
渡辺 治雄 国立予防衛生研究所, 細菌部, 部長 (70142130)
吉田 真一 産業医科大学, 教授 (60128113)
吉開 泰信 名古屋大学, 医学部, 教授 (90158402)
姫野 国祐 徳島大学, 医学部, 教授 (50112339)
江崎 孝行 岐阜大学, 医学部, 教授 (90151977)
矢野 明彦 長崎大学, 医学部, 教授 (20135122)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
8,300千円 (直接経費: 8,300千円)
1996年度: 3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
1995年度: 4,600千円 (直接経費: 4,600千円)
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キーワード | 細胞内寄生 / 細菌 / 原虫 / マクロファージ / 感染 / 感染防御 |
研究概要 |
感染における生体防御の第一線を構築するのは食細胞であるが、その細胞内殺菌に抵抗して増殖する微生物がある。本研究では、細胞内寄生性細菌(結核菌、リステリア、サルモネラ、レジオネラ、エルシニアなど)および細胞内寄生性原虫(トキソプラスマ、リューシマニアなど)の、マクロファージ内殺菌からのエスケープとその後の増殖に関わる病原因子とその発現機構を、分子遺伝学的・生化学的に解析し、同時にこれら細胞内寄生体による感染宿主にみられる病態形成と防御の誘導につき、その機構を前記病原因子との関連において主として免疫学的手法を用いて解析した。その結果、一部の細菌では食胞内でのエスケープに関与する遺伝子や蛋白が明らかとなりまた細胞内寄生体が感染宿主に発現を誘導するサイトカインが特定された。サイトカインが抗原特異的T細胞の分化誘導や活性化マクロファージ、さらには菌種によっては抑制性マクロファージを誘導して感染防御や病態形成に与るメカニズムがかなり改解明された。感染宿主の免疫抵抗性発現とストレス蛋白発現の相互関係の機構については一部の細胞内寄生性原虫で解析が進んだ。また細胞内寄生菌と宿主応答に重要な菌側抗原の特定も、遺伝子レベルで発展がみられた。 本総合研究の成果は、従来の各種細胞内寄生体に関する各論的知見を集約し、さらにより普遍的な機構として理解する上で極めて重要な成果をおさめたと考えられる。また実地応用的には今後のワクチン開発へ役立つ知見も多く得られ、本研究を引き継いだ総合的研究のより一層の発展が望まれる。
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