研究課題/領域番号 |
07307020
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
保存治療系歯学
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研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
長谷川 紘司 昭和大学, 歯学部, 教授 (70014024)
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研究分担者 |
鈴木 丈一郎 鶴見大学, 歯学部, 助手 (10187734)
村上 伸也 大阪大学, 歯学部, 講師 (70239490)
石川 烈 東京医科歯科大学, 歯学部, 教授 (10014151)
渡邊 達夫 (渡邉 達夫) 岡山大学, 歯学部, 教授 (20034176)
村山 洋二 岡山大学, 歯学部, 教授 (50029972)
渡辺 孝章 鶴見大学, 歯学部, 講師 (20130974)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
16,300千円 (直接経費: 16,300千円)
1997年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
1996年度: 4,100千円 (直接経費: 4,100千円)
1995年度: 9,100千円 (直接経費: 9,100千円)
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キーワード | 長期的予後 / メインテナンス / コホート / 歯周病原性細菌 / 血清抗体価 / 喪失歯数 / 宿主因子 / コ-ホ-ト研究 / 歯周病 / 予後 / 長期経過 / 管理 / メンテナンス |
研究概要 |
(歯周治療の長期的予後の把握) 鈴木は68人の歯周病患者のメインテナンス期間の変化を観察し、良好な経過を取る患者にあっては、メインテナンス開始時のポケット深さを維持するが、ダウンヒル経過を取る患者にあっては、術後経過32カ月から歯周病変の再発による再度の処置や抜歯が、増えることを報告した。熊谷はメインテナンス期間中の歯の喪失の原因を検索するため、208名の患者を調査した。その結果、メインテナンス開始時の歯肉縁上プラーク量と、予後の関連は不明確であることを報告した。このことは、長期的予後を決定する要因として、ホスト因子の重要性が示唆される。 (歯周治療後の予後とホスト因子の解析) 石川は代表的な歯周病原性細菌であるActinobacillus actinomycetemcomitansやPorphyromonas gingivalisに対する抗体価を測定し、治癒に対する反応を検討した。その結果、Aa、Pgいずれにも高い抗体価を示す患者が、予後不良の経過を示す結果を得た。村山は石川の結果を確認するとともに、さらに好中球の遊走能・貪食能の低下、全T細胞、Th/iおよび全B細胞の割合などが、歯周病態のリスク因子と見なしうるのではないかと指摘した。村上はデンタルエックス線写真上で5年間で歯槽骨の吸収が4%を越える場合(ハイリスク患者)では、歯肉溝滲出液(GCF)中のIL-1β濃度が、ロ-リスク患者と比べ、有意に高い結果を示すとともに、歯肉縁下プラーク中のPgの存在、同菌に対する血中抗体価の上昇が確認された。 (メインテナンス時のリスクインディケーター) 長谷川は歯周治療後の予後をリスクインディケーターとして、歯周病原性細菌であるPg、Treponema denticolaなどの特異的酵素を検出するシステムを用い、この検査法が治療後の変化のインディケーターとして、極めて有用性が高いと報告した。この結果は、村上の研究結果と一致している。 渡邊は6年間の歯の喪失状況を分析し、歯周病の進行度と活動度を区別し術後の患者を検索し、進行度指標としてアタッチメントロスを、活動度指標としてプロービングデプスが有用であるとの結論を得た。
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