研究課題/領域番号 |
07307028
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 総合 |
研究分野 |
病体医化学
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研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
工藤 一郎 昭和大学, 薬学部, 教授 (30134612)
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研究分担者 |
阿部 正義 福岡大学, 医学部, 助教授 (80131803)
新井 洋由 東京大学, 薬学部, 助教授 (40167987)
小池 薫 日本医大, 付属千葉北総病院・救命救急部, 助手 (10267164)
本田 善一郎 東京大学, 物療内科, 助手 (70238814)
田上 清一 北海道大学, 医学部, 助手 (80241305)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
1996年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
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キーワード | ホスホリバーゼA_2 / 腎盂炎 / 多臓器不全 / 糖尿病 / 乳癌細胞 / PAFアセチルヒドロラーゼ / 即時型アレルギー / ホスホリパーゼA_2 / 乳ガン細胞 |
研究概要 |
PLA_2アイソフォームの基礎解析(工藤、新井) 種々の刺激によりアラキドン酸代謝物が産生される各種細胞系を用いて、PLA_2アイソフォームの発現及び機能調節に関する解析を行い、以下の結果を得た。 1.細胞質PLA_2(cPLA_2)は普遍的かつ恒常的に発現されており、細胞活性化後分単位で惹起される細胞内Ca^<2+>の一過摘上昇に呼応した即時的アラキドン酸遊離に必須であった。このアラキドン酸は多くの場合常在型シクロオキシゲナーゼCOX-1によってプロスタグランジン(PG)に代謝された。 2.分泌性II型PLA_2は多くの細胞で炎症刺激により発現誘導され、誘導型シクロオキシゲナーゼCOX-2と機能連関して、細胞活性化後時間単位で徐々に進行する遅延型PG産生に利用された。 3.新しい分泌型PLA_2であるIIC型、V型PLA_2をそれぞれ精巣、心臓からクローニングし、これを発現ベクターに組み込んでリコンビナント酵素を得た。現在、これらの発現及び機能制御について解析中である。 ヒト疾患とPLA_2アイソフォーム 1.多臓器不全(小池・工藤):モデル系としてラット小腸の虚血再還流を行ったところ、II型PLA_2の活性上昇が認められ、更に肺に炎症が誘導された。この反応は、本酵素に対する阻害剤によって有意に抑制された。 2.慢性関節リウマチ(本田):リウマチの悪性度の指標となるIL-6とII型PLA_2の間に有意な相関性が認められた。 3.糖尿病(田上):糖尿病患者の血小板においてcPLA_2の活性上昇を観察した。 4.癌(阿部):ある種の肺癌細胞が未知のcPLA_2阻害物質を産生することが明らかとなった。
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