研究課題/領域番号 |
07308054
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 総合 |
研究分野 |
神経・筋肉生理学
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研究機関 | 名古屋大学 (1996) 佐賀医科大学 (1995) |
研究代表者 |
久場 健司 名古屋大学, 医学部, 教授 (60080561)
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研究分担者 |
高橋 智幸 東京大学, 医学部, 教授 (40092415)
東 英穂 久留米大学, 医学部, 教授 (10098907)
小澤 瀞司 群馬大学, 医学部, 教授 (40049044)
赤須 崇 久留米大学, 医学部, 教授 (60113213)
赤池 紀扶 九州大学, 医学部, 教授 (30040182)
平野 丈夫 京都大学, 医学部, 教授 (50181178)
木島 博正 名古屋大学, 理学部, 教授 (30012397)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
16,800千円 (直接経費: 16,800千円)
1996年度: 8,000千円 (直接経費: 8,000千円)
1995年度: 8,800千円 (直接経費: 8,800千円)
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キーワード | シナプス / 神経伝達物質 / 細胞内Ca^<2+> / 可塑性 / グルタミン酸受容体 / マスカリン受容体 / シナプス前終末 / 生後発達 |
研究概要 |
この研究班は、シナプス伝達機構の生理学的手法による解明を目的として14名の研究者により構成され、年1回(計2回)3日間にわたる班会議を行い、各班員及び招待講演者による新知見の発表と活発な討論を行い、シナプス伝達機構の新たな理解が得られ、今後の研究の展望が得られた。主な研究成果は以下の通りである。 1.シナプス前終末の伝達物質の開口放出に関与するCa^<2+> チャネルタイプが同定され、開口放出は、Ca^<2+>チャネル開口部位の数 10 μMに及ぶ細胞内Ca^<2+>の上昇で起こり、このCa^<2+>上昇は細胞膜のNa/Ca交換やCaポンプやサプシガ-ギン感受性のCa^<2+>ポンプのみならず、未知の早いCa^<2+>緩衝機構により処理されることが解った(木島、立花、久場、赤池) 2.種々のグルタミン酸受容体のサブユニットの構造とニューロンでの局在とシナプス後電位への関与、さらに長期増強や長期抑圧などのシナプスの可塑性への関与や生後発達過程での変化が海馬や小脳でのシナプスで明らかになった(小澤、高橋、平野、小野寺) 3.グルタミン酸やムスカリン性の代謝調節型受容体の G 蛋白やそれにより活性化される酵素との構造活性関連、さらに種々の系により制御されるイオンチャネルのタイプやシナプス前抑制や前促進などの修飾作用が種々のニューロンで明らかになった(杉山、八尾、赤須、東、高橋) 4.グリアのシナプス伝達に於ける多彩な役割が示唆され、シナプス形成過程に於ける制御因子がクローニングされた(工藤、城所)。
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