研究課題/領域番号 |
07308071
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 総合 |
研究分野 |
生物物理学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
今井 清博 大阪大学, 医学部, 助教授 (50028528)
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研究分担者 |
長井 雅子 金沢大学医学部, 教授 (60019578)
北川 禎三 分子科学研究所, 教授 (40029955)
飯塚 哲太郎 理化学研究所, 主任研究員 (30029475)
森島 績 京都大学, 大学院・工学研究科, 教授 (50026093)
森本 英樹 大阪大学, 基礎工学部, 助教授 (20029474)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
1996年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
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キーワード | 酸素結合蛋白質 / ヘモグロビン / ミオグロビン / 人工変異 / 分子分光学 / 分子進化 / 分子動力学 |
研究概要 |
種々の酸素結合蛋白質の機能発現分子機構の研究の新展開をめざし、以下の結果を得た。1.人工変異ヘモグロビン(Hb)を用いて協同作用を損なわずに酸素親和性を制御する試み(今井)、2.金属置換混成Hbを用いた微視的酸素平衡定数の決定と、Mg^<2+>, Cr^<3+>ポルフィリンのデオキシ型、オキシ型ヘムモデルとしての妥当性(森本)、3.モジュール置換による新規グロビン分子の構築と、分子内ジスルフォイド結合導入ミオグロビン(Mb)のリガンド結合速度の解析(森島)、4.組換え技術による根粒菌の酸素センター蛋白FixLの第五軸配位子の同定など、ヘムの配位構造の解析(飯塚)、5.紫外共鳴ラマン分光によるHbNO (+IHP)のT状態とdeoxyHbのT状態の間のα1-β2接触面での構造の違いの検出(北川)、6.天然・人工異体、化学修飾体を用いた、T状態マーカーである287nmでの負のCDバンドに寄与するアミノ酸残基の同定(長井)、7.Mb結晶のX線回折強度データに基準振動精密化法を適用して得られた蛋白質の揺らぎの温度依存症と中性子散乱の結果との比較(郷)、8.種々の光学的プローブを用いたストップドフロー法による、Mbのフォールディング過程でのヘムの役割(木原)、9.ヘム側鎖のアルキル化によるヘム-グロビン接触変化はMbの機能にあまり影響しないが、ポルフィリン環のメソ位窒素原子導入は劇的な影響を与える(根矢)、10.環形動物のHbはリンカー鎖を介するレクチン様の糖鎖接着によって巨大化すること、分子内のリンカー鎖の位置の決定(後藤)、11.トコブシ、アワビと同様に、サザエ、バテイラのMbもインドールアミン2酸素添加酵素に由来する(鈴木)、12.フトヘナタガイのMbの自動酸化は二量体→単量体変換を伴う(四釜)、13.胎児ヘモグロビンは低酸素環境下で効率の良い酸素運搬を、成人ヘモグロビンはボ-ア効果が最大限に発揮できるように、それぞれ最適化されている(小林)。
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