研究課題/領域番号 |
07357012
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研究種目 |
総合研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
応用薬理学・医療系薬学
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研究機関 | 東邦大学 |
研究代表者 |
高柳 一成 東邦大学, 薬学部, 教授 (70012599)
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研究分担者 |
日高 弘義 名古屋大学, 医学部, 教授 (80100171)
遠藤 實 埼玉医科大学, 教授 (50009990)
宇井 理生 東京都臨床医学総合研究所, 所長 (50001037)
福田 英臣 日本大学, 薬学部, 教授 (50080172)
栗山 欣弥 京都府立医科大学, 学長 (20079734)
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研究期間 (年度) |
1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
1995年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
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キーワード | 薬物受容体 / 細胞内情報伝達 / 分子プローブ |
研究概要 |
生体機能探索形分子プローブ(探索分子)を積極的に活用し、生体における情報の受容・変換・産生機構の解明さらにその制御を行うことは生命科学において最重要課題である。そのためには、まず新しいバイオアッセイ系を確立しリ-ド化合物の発見に努め、次いで今まで蓄積していた分子構造情報を基にして合成化学の協力により優れた探索分子の創成、さらに創薬へと発展させることが望まれる。 極めて複雑な生体において、そこに存在する特定の分子が果たす生理的役割を分子レベルで解明するには、生体側にある分子に特異的かつ選択的に作用する薬物が非常に有力な武器となることは論をまたない。ここに見いだされた探索分子へ分子設計を施し、より精密な探索分子を創製できれば、単に細胞内機能のみならず臨床でも使用できる医薬品としても利用されるものも見いだされる。 本研究班では上記の考えを踏まえて、3回の班会議と公開講演会で討論し、今後の研究活動を次ぎのように進めることにした。細胞内情報伝達機構を研究するための探索分子の開発にとどまらず、探索分子を効果的に利用して、生体機能を細胞レベルのみならず全体動物(whole animal)や病態モデルにおいても研究する。その成果は単に基礎科学や創薬科学の研究に提供するばかりでなく、臨床の研究者へもすすんで提供し臨床での研究へも役立つよう努力する。そのためには生物系研究グループと有機合成の力をもった化学系研究グループが一致協力して研究を進める必要がる。この観点から細胞情報機構の研究者、有機合成化学者さらに分子設計研究者でわが国の最高水準の研究者を組織する必要がある。そして、わが国の主要疾患である脳機能障害、循環器疾患、癌などを中心にこれらの克服のための学際的基礎科学研究グループを早急に組織することは社会的にも強く要請されるものである。
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